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錦織圭がファンからの質問にまとめて回答!目標としたのはフェデラー、最も印象に残る試合は…<SMASH>

中村光佑

2021.04.21

隔離生活での過ごし方や憧れた選手、印象に残る試合など、多岐にわたる質問に丁寧に答えた錦織。(C)Getty Images

 ATP(男子プロテニス協会)が4月19日に公式サイトで「ファンクエスチョン」と題した錦織圭の特集記事を掲載。その中で錦織がツイッター上でファンから寄せられた様々な質問に答えている。

 新型コロナウイルスの感染拡大により、現在は数多くの大会で選手たちに外出禁止や隔離生活を命じているATPツアー。そんな厳しい状況下での過ごし方を問われた錦織は「映画をいっぱい見る。今はドキュメンタリーをたくさん見ているけど、ちょっと不気味な映画も見るかな」と明かした。

 その後、錦織は2019年10月から自身のコーチに就任したマックス・ミルニー氏に言及。日々の取り組みについては手応えを得ているようで、「アグレッシブにプレーすることとか、サービスのこととか、彼は自分にとって良いことをたくさん教えてくれる」とコメントしている。

 続いては「プロのテニス選手になることを目指していた時、誰を目標としていたか?」という質問。ここで錦織は以前から「憧れ」と称していたロジャー・フェデラー(スイス)の名前を挙げた。「彼は見ていて本当に楽しい。見ていてワクワクする選手はそんなにたくさんはいないけど、彼はその中でも最高のプレーヤー。誰にも打てないようなショットを打てるんだ」とフェデラーを称賛した。
 
 これまでに数多くのトッププレーヤーから勝利を収め、世界ランキングでも日本人男子選手最高の4位に上り詰めた錦織。長いキャリアの中で最も印象に残っている試合はダビド・フェレール(スペイン)と対戦した2008年の全米オープン3回戦だという。「初めてフェレールと試合をした時のことはよく憶えている」とした上で、「すでにトップ10の選手だった彼にフルセットで勝った。その時は僕も若かったけど、忘れられない試合になった」と当時の思い出を語っている。

 最後に錦織はプロテニスプレーヤーになりたいと思っている若者に対し、「覚悟を決めて、簡単にはいかないことを理解して、一生懸命に努力すること。テニスはやっていて本当に楽しいし、コート上では興奮する。技術が向上すれば1万人、あるいはそれ以上の人数の選手と一緒にプレーできるし、楽しいことがたくさんある」とメッセージを送った。

 なお、錦織は現在開催中の男子テニスツアー「バルセロナ・オープン」(4月19日~25日/スペイン:バルセロナ/クレーコート/ATP500)で、ギド・ペラ(アルゼンチン)を下して1回戦を突破。現地4月21日に行なわれる2回戦では第13シードのクリスチャン・ガリン(チリ)と対戦する予定だ。

文●中村光佑

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