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海外テニス

「どつぼにはまった」コロナ禍の不自由な生活で不調をきたしたティーム。得意のクレーシーズンで再起を目論む<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.04.21

好調たっだ昨シーズンから一転して、思うようなプレーができないでいるティーム。(C)Getty Images

好調たっだ昨シーズンから一転して、思うようなプレーができないでいるティーム。(C)Getty Images

 昨年の全米オープンで自身初のグランドスラムタイトルを獲得した世界ランク4位のドミニク・ティーム(オーストリア)が、今シーズンの苦しい状況について語っている。

 欧州メディア『ユーロスポーツ』によると、ティームは全米オープン後の「幸福感に包まれた」状態から一転して、現在は「どつぼにはまってしまった」ような状態になってしまったという。

 この主な要因は、新型コロナウイルス感染対策のための環境の変化によるもので、彼は「コロナウイルスに旅行や移動の自由を奪われてしまった。悪いことは他にもある。このような状況下で毎週プレーするのは大変だよ」と語る。

 常に計画性を持った生活を好むというティームにとっては、コロナ禍で厳しく制限された生活や、先行き不透明な状況が耐えられないのだそうだ。「僕は物心ついたころから計画的な生活を送ってきた。毎日、毎週、毎月予定が詰まっている。次の日に何が起こるのかわかっていると気分がいいんだ。今はそれができない。ある種の空虚さを感じるよ」と、辛い胸の内を明かした。
 
 そんな苦しい中でも、現在目指す先として挙げるのが、全仏オープンのタイトルと東京オリンピックでのメダル獲得だ。特に長年の野望である全仏オープンが「最大の目標」なのだという。

「かなりトレーニングを積んでいる。トップ選手とはしばらく戦っていないから自分のレベルはよくわからないけど、(全仏前の)マドリードやローマでそれをはっきりさせたい。パリで実力を十分に発揮することが今の目標だよ」

 不調を乗り切り、得意とするクレーシーズンで、ティームが再び旋風を巻き起こしてくれることを期待したい。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】攻守一体のプレーが魅力!逆転勝利でグランドスラム初優勝を果たしたドミニク・ティーム!

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