男子テニス世界ランク１位のノバク・ジョコビッチ（セルビア）は、出場する「イタリア国際」（５月９日～５月16日／イタリア・ローマ／クレー／ATP1000）の記者会見で、今後は出場する大会を絞っていくと改めて表明した。

　今年２月の全豪オープンで、18度目のグランドスラムタイトルを獲得したジョコビッチは、その後に「家族と過ごす時間を増やす時が来た」と述べ、実際に４月のモンテカルロ・マスターズまで２か月近くの休養を挟んだ。

　ジョコビッチは今回の会見で、これまでと違ったスケジュールについて「もちろん、違和感はある」と話すが、それと同時に「時間を家族や興味のあることに費やしたりして、人生の次のステップに進むことを楽しみにしています」とも明かした。
  　それでも、ビッグタイトルを獲得し続けるという彼の野心に変わりはないようで、大会数を絞りながらも「グランドスラムに向けてできる限りの準備をするために特定の大会に出場する」とコメント。

　５月末開幕の全仏オープンを前に、モンテカルロ・オープンとセルビア・オープンのクレー２大会は不甲斐ない結果に終わってしまったが、ジョコビッチは「ここローマでそれを変えて、全仏の前にベオグラード（オープン）でもう１週間プレーする」、「全仏の前に４大会戦えばプレー面では十分だ。パリでピークを迎えるために一歩一歩調整を進めていく」と、前向きに抱負を語っている。

　なお、現地11日に実施されたシングルス２回戦では、世界ランク31位のテイラー・フリッツ（アメリカ）を６－３、７－６（５）で下して３回戦進出を決めている。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】テニス史上に残る名プレーヤー！ジョコビッチの厳選ショットをお届け！