鼠径部のケガによりツアーを離脱していた男子テニス元世界ランク１位のアンディー・マリー（イギリス）が、現在開催中の「イタリア国際」（５月９日～５月16日／イタリア・ローマ／クレー／ATP1000）にて思わぬ形でツアー復帰を果たした。

　マリーは、３月初旬のロッテルダム大会に出場して以降は公式戦に出場していなかったが、今大会には自身のトレーニングも兼ねて、出場選手たちの練習パートナーとして会場入り。ディエゴ・シュワルツマン（アルゼンチン）やノバク・ジョコビッチ（セルビア）らとヒッティングを行ない、復帰に向けての調整を行なっていた。

　ところが、現地12日の男子ダブルスにて欠場者が発生したことにより、その穴を埋める形で突如大会に参戦することになったようだ。ペアを組むのは同郷のリアム・ブローディ（単：145位、複：315位）。
  　マリーにとってはこれが約２か月ぶりの公式戦で、さらにダブルスに出場するのは2019年８月のウェスタン＆サザン・オープンでフェリシアーノ・ロペス（スペイン）を組んで以来のことだった。

　初戦の対戦相手はオーストラリア人ペアのマックス・パーセル（複：45位）／ルーク・サビル（同35位）と、ダブルス巧者として知られる2人だったが、なんとこれを５－７、７－６（５）、10－６の逆転で下して、マリー／ブローディペアが勝利している。

　２回戦では、第8シードのケビン・クラビーツ(ドイツ)／ホリア・テカウ(ルーマニア)と対戦する予定だ。

構成●スマッシュ編集部

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