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全国選抜ジュニア14歳以下で、男子の安藤雄哉と女子の園部八奏が全国初優勝!<SMASH>

赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

2021.05.17

14歳以下女子優勝の園部八奏(左)と男子優勝の安藤雄哉(右)。写真:スマッシュ編集部

「DUNLOP CUP 全国選抜ジュニアテニス選手権大会兼ワールドジュニアテニス世界大会 代表選考会」(千葉県・吉田記念テニス研修センター/ハード)の決勝戦が5月16日に行なわれ、14歳以下男子は安藤雄哉(関東/荏原SSC)、女子は園部八奏(関東/与野TC)が全国初制覇した。

 男子はノーシードの安藤が第1シードの逸崎獅王(関西/First-J Junior Team)を7-6、3-6、6-4のフルセットで破り頂点に立った。

「1セット目はゾーンに入れている時があった」と言う安藤は、逸崎のパワフルなショットをしっかりと返球し、カウンターも随所に決まっていた。途中で集中力が切れたもののファイナルでは復活。「落ち着いてプレーができた」ことを勝因に挙げた。

 2年前に全国大会に出場した時に、1回戦負けしたことが悔しく、それから「練習量を増やして、内容を濃くして、フィジカルも鍛えてきました」。その成果がドロップショットを打たれた時の対応や左右に振られた時の守備力の高さに表れていた。「(優勝は)自信になります。全日本ジュニアでも優勝したいです」とさらなる活躍を誓った。

 準優勝となった逸崎は力強く攻撃的なプレーを披露。2人の兄の姿を見て育っているだけに、これからの飛躍に期待したい。
 
 女子は第3シードの園部八奏(関東/与野TC)が、早坂来麗愛(東北/ウイニングショット)を圧倒して、6-0、6-0で優勝を決めた。

「自分が先に攻めることができた」と言う園部は、171センチの長身を生かしたサービスが持ち味。サービスで相手を崩して、「浅いボールを狙って打っていけた」と、自分のパターンが機能していた。

 今までの全国での成績は全国小学生のベスト8が最高だった園部。今回の躍進の理由に、「ボールの上を叩くイメージ」で打つようにしたサービスの調子のよさと、フォアの上達を挙げた。自身の成長を感じ取っていただけに、大会前から「優勝は狙っていた」と言う。このままノビノビとプレーできれば、次の目標にしている全日本ジュニア優勝も叶えられそうだ。

 準優勝となった早坂は、1学年下の中学1年生。決勝ではパワーに押されたものの、見ごたえのあるラリーも披露していた。この経験を存分に生かして成長してほしい。

 16日の14歳以下の試合結果は以下の通り。

【男子】
決勝/安藤雄哉 7-6(2) 3-6 6-4 逸崎獅王[1]
3位決定戦/黒田渓太 6-1 6-4 加羽澤龍之介[5]
【女子】
決勝/園部八奏[3]  6-0 6-0 早坂来麗愛
3位決定戦/梅國莉音子  6-4 2-6 6-3 野口紗枝

([]内の数字はシード番号)

構成●スマッシュ編集部

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