男子テニスツアー「リヨン・オープン」(5月17日~23日/フランス:リヨン/クレーコート/ATP250)は、現地5月20日にシングルス準々決勝が行なわれ、世界ランク60位の西岡良仁が同5位で第2シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)に3-6、4-6のストレートで敗退。同大会初のベスト4進出を逃した。
2回戦で第5シードのガエル・モンフィス(フランス/14位)を逆転で破り、クレーコートのツアー大会で初のベスト8入りを果たした西岡。チチパスとは今大会が初の顔合わせで、トップ10プレーヤーとの対戦は今年2月に行なわれた「ATPカップ」(オーストラリア/国別対抗戦)でのアンドレイ・ルブレフ(ロシア/7位)戦以来今季2度目となる。
第1セットの序盤はお互いにサービスキープが続いたが、チチパスの強打に押された西岡は第6ゲームで先にブレークを喫し、そのままセットを落としてしまう。
西岡は続く第2セットでも第3ゲームでブレークを先行される苦しい展開に。その後はサービスキープを続けたが、終始安定したプレーを見せるチチパスからはブレークのチャンスを1度もつかめず、1時間6分での敗退となった。
西岡は試合後、「初のチチパス選手との対戦でしたが、流石の強さでした…」と世界5位に脱帽したようだが、「僕にとっては今週とても沢山の収穫があった大会になりました」と前向きなコメントも残している。
一方、盤石の試合運びで今季ツアー6度目のベスト4入りを決めたチチパスは「僕にとっては良い試合だった。今ここに立っていること、そして、このコートで勝利を手にすることができてとてもうれしく思う」と喜びを表現。
また、対戦した西岡については「彼のプレーは予測不可能で、世界最高の左利きの選手の一人だと思う。予想外のショットを繰り出してくるし、粘り強さは彼自身の良さを際立たせている。それこそが今のランキングにいる理由だろうね」とポテンシャルの高さを称賛した。
チチパスの言葉通り、今大会でも持ち味のミスの少ない粘りのプレーを披露し、会場のファンを魅了した西岡。次戦はパルマ・オープン(5月22日~29日/イタリア・パルマ/ATP250/クレー)への参戦を予定している。5月30日から開幕する全仏オープン(フランス・パリ/グランドスラム/クレー)へ向け、シリーズ最後となる前哨戦でさらに弾みをつけたいところだ。
なお、勝利したチチパスは現地5月22日に行なわれる準決勝で世界88位のロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)と対戦する。
文●中村光佑
【PHOTO】2021年全豪オープンを戦う西岡良仁ほか、日本人トップ選手たち
2回戦で第5シードのガエル・モンフィス(フランス/14位)を逆転で破り、クレーコートのツアー大会で初のベスト8入りを果たした西岡。チチパスとは今大会が初の顔合わせで、トップ10プレーヤーとの対戦は今年2月に行なわれた「ATPカップ」(オーストラリア/国別対抗戦)でのアンドレイ・ルブレフ(ロシア/7位)戦以来今季2度目となる。
第1セットの序盤はお互いにサービスキープが続いたが、チチパスの強打に押された西岡は第6ゲームで先にブレークを喫し、そのままセットを落としてしまう。
西岡は続く第2セットでも第3ゲームでブレークを先行される苦しい展開に。その後はサービスキープを続けたが、終始安定したプレーを見せるチチパスからはブレークのチャンスを1度もつかめず、1時間6分での敗退となった。
西岡は試合後、「初のチチパス選手との対戦でしたが、流石の強さでした…」と世界5位に脱帽したようだが、「僕にとっては今週とても沢山の収穫があった大会になりました」と前向きなコメントも残している。
一方、盤石の試合運びで今季ツアー6度目のベスト4入りを決めたチチパスは「僕にとっては良い試合だった。今ここに立っていること、そして、このコートで勝利を手にすることができてとてもうれしく思う」と喜びを表現。
また、対戦した西岡については「彼のプレーは予測不可能で、世界最高の左利きの選手の一人だと思う。予想外のショットを繰り出してくるし、粘り強さは彼自身の良さを際立たせている。それこそが今のランキングにいる理由だろうね」とポテンシャルの高さを称賛した。
チチパスの言葉通り、今大会でも持ち味のミスの少ない粘りのプレーを披露し、会場のファンを魅了した西岡。次戦はパルマ・オープン(5月22日~29日/イタリア・パルマ/ATP250/クレー)への参戦を予定している。5月30日から開幕する全仏オープン(フランス・パリ/グランドスラム/クレー)へ向け、シリーズ最後となる前哨戦でさらに弾みをつけたいところだ。
なお、勝利したチチパスは現地5月22日に行なわれる準決勝で世界88位のロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)と対戦する。
文●中村光佑
【PHOTO】2021年全豪オープンを戦う西岡良仁ほか、日本人トップ選手たち