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マリーが股関節の手術から復活優勝。シャポバロフはツアー初タイトル獲得、ベンチッチがWTAファイナルへ!

スマッシュ編集部

2019.10.21

ストックホルムでシャポバロフ、アントワープでマリー、モスクワでベンチッチが優勝した。(C)Getty Images

 10月14日~20日までの1週間、男子はATP250がモスクワ(クレムリン・カップ)、アントワープ(ヨーロピアン・オープン)、ストックホルム(ストックホルム・オープン)で開催され、女子はプレミアがモスクワ(クレムリン・カップ)で、インターナショナル大会がルクセンブルク(ルクセンブルク・オープン)で行なわれた。

 モスクワの男子は、地元のルブレフがマナリノを1時間2分で一蹴し、ツアー2タイトル目を獲得した。自身の誕生日である1020日に地元優勝を飾ったルブレフは、「この勝利は何年も忘れないだろう」と振り返った。

 アントワープでは、元世界1位のマリーが第4シードのワウリンカを3-6、6-4、6-4で下し、17年3月のドバイ以来のツアータイトルとなった。今年1月に臀部に人工股関節を入れる手術を行ない、そこからの復活優勝を果たしたマリーは、「今までで最大の勝利のひとつ」とコメント。世界ランキングを243位から127位へとアップさせている。

 ストックホルムでは、20歳のシャポバロフがツアー初の決勝に進出。決勝では、ストレートでセルビアのクライノビッチを下し、ツアー初タイトルを手にした。今大会では日本の杉田がラッキールーザーからベスト4に進出。準々決勝では本大会での引退を表明していたティプサレビッチとの3時間を超える激戦を制した。
 モスクワの女子は、WTAファイナルズ最後の1枠をかけて出場したベンチッチがパブリチェンコワを3-6、6-1、6-1の逆転で下し、今季2勝目を挙げた。この優勝でベンチッチはバーテンス、セレナ、スビトリーナを抜き世界7位に浮上。WTAファイナルズ最後の1枠に滑り込み、初の出場権を獲得した。

 ルクセンブルクでは、ワイルドカードで出場のオスタペンコが、昨年優勝のゴルゲスを1時間で下し、17年9月以来のツアータイトルを獲得した。オスタペンコは先週のリンツから13年ウインブルドン覇者のバルトリをコーチに迎え、9勝1敗と好調が続く。

1014日週の試合結果
【男子】
●クレムリン・カップ
開催地:ロシア(モスクワ)
賞金総額:922520ドル
A・ルブレフ[6](ロシア)6-4 6-0 A・マナリノ[7](フランス)

●ヨーロピアン・オープン
開催地:ベルギー(アントワープ)
賞金総額:711275ユーロ
A・マリー[PR](イギリス)3-6 6-4 6-4 S・ワウリンカWC4](スイス)

●ストックホルム・オープン
開催地:スウェーデン(ストックホルム)
賞金総額:711275ユーロ
D・シャポバロフ[4](カナダ)6-4 6-4 F・クライノビッチ(セルビア)

【女子】
●クレムリン・カップ
開催地:ロシア(モスクワ)
賞金総額:1032000ドル
B・ベンチッチ[3](スイス)3-6 6-1 6-1 A・パブリチェンコワ(ロシア)

●ルクセンブルク・オープン
開催地:ルクセンブルク(ルクセンブルク)
賞金総額:25万ドル
J・オスタペンコ[WC](ラトビア)6-4 6-1 J・ゴルゲス[2](ドイツ)

1021日週のATPWTAツアースケジュール■
【男子】
●ウィーン・オープン/オーストリア・ウィーン/ATP50021日~27日)
●スイス・インドア/スイス・バーゼル/ATP50021日~27日)

構成●スマッシュ編集部