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海外テニス

錦織圭が全仏OP3回戦に進出!世界25位の豪打者ハチャノフを約4時間の死闘の末に制す<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.06.03

クレーで伸び伸びとしたストロークを見せる錦織圭。(C)Getty Images

クレーで伸び伸びとしたストロークを見せる錦織圭。(C)Getty Images

 テニス四大大会「全仏オープンテニス」(5月30日~6月13日/フランス:パリ/クレーコート/グランドスラム)は、現地6月2日にシングルス2回戦が実施され、錦織圭がセンターコートの第2試合に登場。第23シードのカレン・ハチャノフ(ロシア/25位)と対戦し、4-6、6-2、2-6、6-4、6-4のフルセットで3回戦進出を決めた。

 2人の対戦成績は錦織から3勝2敗。唯一クレーで戦ったのは今年のマドリードで、その時は錦織が勝利している。本人も戦い方がイメージできているようで、「ハードヒッターだし、どんどん打ってきてくれる選手。彼とは、直近で良い試合もできている」と自信をにじませていた。

 試合は錦織のサービスから開始し、良いスタートを切る。しかし、第5ゲームでブレークポイントを握られると、セカンドサービスを思い切り叩かれて2-3とリードを許す。そのままブレークバックのチャンスを得られず、4-6でセットを失った。豪打が持ち味のハチャノフは、早いタイミングでも攻撃してきており、第1セットでは錦織のミスが15本で、ハチャノフの10本より多くなっていた。

 第2セットに入ると錦織のミスが減り、4ゲーム目で先にブレークし「カモン!」の声。ノビノビとストロークを始めた錦織は、自分から先に展開し6-2でセットを奪取した。このセットはウイナーが12本に対しミスは3本と、調子が上がってきていることが数字からもがわかる。
 
 第3セットの2ゲーム目に5回ブレークポイントを握るが取り切れず、逆に次のゲームを落としてしまう。バックのクロスラリーが多くなる中、先にダウンザラインに展開されてポイントを失う錦織。ハチャノフのバックが冴える一方、錦織のバックはミスが増え、2-6で奪われた。

 第4セットではデュースが繰り返されるゲームが増えていく。7ゲーム目で錦織はピンチを迎えたが、サーブ&ボレーやドロップショットを披露してどうにかキープ。セット終盤にハチャノフがドロップショットをミスしたのを切っ掛けに崩れて、錦織が6-4で取りタイブレークがないファイナルセットとへ突入した。

 先にブレークチャンスを握ったのは錦織だったが、ハチャノフがセカンドサービスで思い切ったサービスを放ち、エースを奪われブレークならず。ハチャノフのプレーに粗さが出てきたのに対し、錦織はドロップショットやネットプレーを織り交ぜて安定してキープしていき、最後にとうとうブレークして、6-4で勝利を手に入れた。

 勝利した錦織は3回戦で、第11シードのロベルト・バウティスタアグートに勝利した、予選上がりのアンリ・ラクソネン(スイス/150位)と対戦する。

構成●スマッシュ編集部

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