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海外テニス

全仏女王シフィオンテクが試合前にする意外な“儀式“とは?「私は論理的に考えるのが好きだから…」<SMASH>

東真奈美

2021.06.05

5月31日の20歳の誕生日を勝利で飾り、試合後に花束を受け取って笑顔のシフィオンテク。(C)Getty Images

5月31日の20歳の誕生日を勝利で飾り、試合後に花束を受け取って笑顔のシフィオンテク。(C)Getty Images

 昨年の全仏女王にして、20歳で9位までランキングを上げているイガ・シフィオンテク(ポーランド)。期待される若手の中でも、彼女がひときわ注目を集めるのは、突然結果を出しただけではない。「精神面の強さが、現在のテニス界では最も重要」と言い切り、スポーツ心理学者のサポートが助けになっていることを公言するなど、新時代の選手であることを感じさせるからだ。

 グランドスラムに優勝して環境が一変したにもかかわらず、今年に入ってすでにツアータイトルを2つ獲得。5月のローマ大会での優勝は、全仏の活躍を期待させた。それもツアーに帯同している経験豊富なスポーツ心理学者ダリア・アブラモビッチさんのサポートがあってこそのようだ。シフィオンテクは、WTA公式のポッドキャストに参加して、試合前の儀式について話した。

 学生時代は試合前に数学の宿題をすることで気持ちを落ち着けていた彼女は、学校を卒業した現在、違うものに取り組んでいる。

「ダリアが模型やレゴをすることを提案してくれました。私は論理的に考えて組み立てるのが好きなタイプなので、自分にはぴったりな方法です。そうすると、全てのことをルールやフォーマットに則って行なえるように感じます」
 
 試合前にレゴを作るとはユニークだが、本人は気に入っている様子。ただ、「論理的に考えるのが好き」と言いながらも、「直感でプレーすることがある」とも言う。この相反する2つの要素を持っているのが彼女の魅力かもしれない。

 ポイントを取るのとレゴを作るのはどっちが良いかと問われると、「どうだろう。コート上で快適に感じられている時の方が満足感があるので、ポイントを取る方かな」と言ったものの、「でも、完璧にポイントを組み立てられない週もあるから、やっぱりレゴ!」と無邪気に言う。

 女子には圧倒的な優勝候補がいない、今年の全仏オープン。シード勢の敗退も目立っている今、彼女が2連覇を達成する可能性も出てきている。第8シードで出場しているシフィオンテクは、3回戦で30シードのアネット・コンタベイト(エストニア)と対戦する。

文●東真奈美

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