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海外テニス

全仏OP2回戦でチリッチ撃破のフェデラー「自分でも少し驚いている」次戦は世界59位と対戦<SMASH>

中村光佑

2021.06.04

強敵を相手に4セットで勝ち切ったフェデラー。(C)Getty Images

強敵を相手に4セットで勝ち切ったフェデラー。(C)Getty Images

 テニス四大大会「全仏オープンテニス」(5月30日~6月13日/フランス:パリ/クレーコート/グランドスラム)は、現地6月3日に男子シングルス2回戦を実施。第8シードで世界ランク8位のロジャー・フェデラー(スイス)が同47位のマリン・チリッチ(クロアチア)を6-2、2-6、7-6(4)、6-2で下し、同大会16度目の3回戦進出を果たした。

 2年ぶりに全仏の舞台へと帰ってきた39歳のフェデラーは1回戦で予選勝者のデニス・イストミン(ウズベキスタン/203位)にストレートで勝利。チリッチとは今大会が11度目の顔合わせで、両者の過去の対戦成績は9勝1敗とフェデラーが大きく勝ち越している。

 この試合は立ち上がりからリズムよくポイントを積み重ねるフェデラーが幸先よく第1セットを先取。チリッチの攻撃的なプレーに押されて第2セットを落としたものの、第3セットをタイブレークの末に奪うと、続く第4セットでは2つのブレークに成功して勝負あり。苦戦を強いられながらも、持ち味の華麗なプレーを発揮したフェデラーが2時間37分で3回戦へ駒を進めた。
 
 試合終了後にアメリカのテニス専門チャンネル『Tennis Channel』のインタビューに応じたフェデラーは「自分でも勝ったことに少し驚いている」と前置きした上で、「今日みたいに最後までエネルギーが残っているとも思わなかったけど、最後まで安定してサーブを打ち続けることができたのは素晴らしい。コート上ではとてもいい気分だったよ。全体的に見て、自分の調子にはとても満足している。僕はとても幸せだよ」と喜びを表現。

 最後には「この状態を維持できるか、そして体がどう反応するか。そのうちわかると思う。心が強くなっているのを感じるし、次の試合もまたうまくいくと確信している」と次戦に向けて意気込みを語った。

 なお、勝利したフェデラーは次戦で世界59位のドミニク・コプファー(ドイツ)と対戦する。クレーシーズンに入ってからは母国で開催されたジュネーブ・オープンのみの出場にとどまっていただけに、まだまだ本調子とはいかないようだが、次戦もフェデラーらしい芸術的なパフォーマンスで勝利をつかんでもらいたいところだ。

文●中村光佑

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