精神的な問題を理由として、現在開催中の「全仏オープンテニス」(5月30日~6月13日/フランス:パリ/クレーコート/グランドスラム)を棄権した女子テニス世界ランク2位の大坂なおみが、6月5日に自身の公式インスタグラムのストーリーを更新し、ファンに向けて感謝の言葉を送った。
大坂は全仏オープンの開幕3日前に「負けた後の会見は、落ち込んでいる人を蹴落とすようなもの」として"記者会見ボイコット"を宣言。実際に5月30日に行なわれた女子シングルス1回戦直後の記者会見を拒否すると、規定違反による15000ドル(約165万円)の罰金が科せられただけでなく、四大大会の主催側が共同声明で将来的なグランドスラム出場停止などの厳しい制裁を下す可能性を示唆したため、全世界に波紋を呼んだ。
一連の騒動の収束が見込めない中、現地5月31日に大坂は自身のSNSを通じて全仏オープンの棄権を発表。さらに「2018年の全米オープン以来、長い間うつ病に悩まされてきて、それに対処するのに本当に苦労した」と心の病を患っていたことを告白し、今後については「一度コートを離れたい」と明かしていた。
現在はテニス界に限らず、多くの著名人からも励ましの声が寄せられている大坂。それに対する感謝の意を伝えたかったのか、全仏オープン棄権後初となったストーリーへの投稿で「全ての愛にありがとうと言いたい。あまり携帯を見ていなかったけど、この場で皆さんに本当に感謝しているということを伝えたい」とした上で、最後に手書きの日本語で「あいしてるよー」と綴った。
現時点で大坂のツアー復帰の時期は未定だが、まずは何よりもメンタル面の回復を図ることが最優先事項となるだろう。どれだけ時間がかかったとしても、大坂が再び元気な姿でコートに戻ってくることを心から祈りたい。
文●中村光佑
【PHOTO】18年の全米初優勝など、大坂なおみのキャリアを写真で振り返る
大坂は全仏オープンの開幕3日前に「負けた後の会見は、落ち込んでいる人を蹴落とすようなもの」として"記者会見ボイコット"を宣言。実際に5月30日に行なわれた女子シングルス1回戦直後の記者会見を拒否すると、規定違反による15000ドル(約165万円)の罰金が科せられただけでなく、四大大会の主催側が共同声明で将来的なグランドスラム出場停止などの厳しい制裁を下す可能性を示唆したため、全世界に波紋を呼んだ。
一連の騒動の収束が見込めない中、現地5月31日に大坂は自身のSNSを通じて全仏オープンの棄権を発表。さらに「2018年の全米オープン以来、長い間うつ病に悩まされてきて、それに対処するのに本当に苦労した」と心の病を患っていたことを告白し、今後については「一度コートを離れたい」と明かしていた。
現在はテニス界に限らず、多くの著名人からも励ましの声が寄せられている大坂。それに対する感謝の意を伝えたかったのか、全仏オープン棄権後初となったストーリーへの投稿で「全ての愛にありがとうと言いたい。あまり携帯を見ていなかったけど、この場で皆さんに本当に感謝しているということを伝えたい」とした上で、最後に手書きの日本語で「あいしてるよー」と綴った。
現時点で大坂のツアー復帰の時期は未定だが、まずは何よりもメンタル面の回復を図ることが最優先事項となるだろう。どれだけ時間がかかったとしても、大坂が再び元気な姿でコートに戻ってくることを心から祈りたい。
文●中村光佑
【PHOTO】18年の全米初優勝など、大坂なおみのキャリアを写真で振り返る