専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

「他の試合とは全く違う」ジョコビッチがナダル戦に向けて意気込み。「ライバル関係が僕をより強くしてくれた」と感謝の言葉も<SMASH>

中村光佑

2021.06.11

最大のライバルと準決勝でぶつかるジョコビッチ。(C)Getty Images

最大のライバルと準決勝でぶつかるジョコビッチ。(C)Getty Images

 現在開催中の「全仏オープンテニス」(5月30日~6月13日/フランス・パリ/クレーコート/グランドスラム)でベスト4入りを果たした第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/1位)が、第3シードのラファエル・ナダル(スペイン/3位)との準決勝に向け、意気込みを語った。

 ジョコビッチは現地6月10日に行なわれた男子シングルス準々決勝で第9シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア/9位)と対戦。苦戦を強いられながらも、3時間28分の熱戦の末に6-3、6-3、6(5)-7、7-5で勝利し、3年連続11度目の全仏ベスト4進出を決めた。

 厳しい試合を乗り越えたジョコビッチに2015年以来となる全仏制覇が近づいていることは間違いないだろう。だが、優勝を狙う上で大きな壁として立ちはだかるのが「クレーキング」の異名を持つナダルの存在だ。

 ナダルは全仏の舞台で過去13度の優勝を誇るだけでなく、通算成績も105勝2敗というとてつもない記録を残しており、今大会も順当にベスト4へと勝ち進んでいる。

 今回が58度目の顔合わせとなるジョコビッチとナダル。過去の対戦成績はジョコビッチが29勝28敗とわずかに勝ち越しているが、今年の5月中旬に行なわれたイタリア国際の決勝では惜しくもフルセットの接戦の末にナダルに敗れている。
 
 それでもジョコビッチは「ローマ、ベオグラード、そして全仏と、この3~4週間のクレーコートでのプレーの質とレベルは、ナダルとの試合へ向けて良い感覚と感触を与えてくれている。勝てると信じているし、そうでなければここにはいないだろう」と自信をのぞかせた。

 また、「他の試合とは全く違うんだ。彼が多くの成功を収めてきたこの全仏のコートで、そしてグランドスラムの最終段階で彼と対戦するのだから。それ以上のことはもうないよ」とも語り、ナダルとの対戦を心待ちにしているようだ。

 最後にジョコビッチは長年「ビッグ3」として共に世界のトップに君臨するナダルとロジャー・フェデラー(スイス)に感謝の言葉を残した。

「彼(ナダル)やロジャー(フェデラー)とのライバル関係は、僕をより強い選手にしてくれたし、僕がプロテニスプレーヤーとしてのキャリアをスタートした時に彼らがいたレベルに到達するために、自分のゲームをどのように改善すべきかを考えることができたんだ」

 なお、ナダルとの準決勝は日本時間12日の午前0時30分以降に行なわれる予定だ。果たしてジョコビッチは赤土の絶対王者から勝利をつかむことができるのか、多くのテニスファンから注目が集まっている。

文●中村光佑

【PHOTO】テニス史上に残る名プレーヤー!ノバク・ジョコビッチの厳選ショットをお届け!
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号