専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

「急に別人のように…」トイレ休憩後にジョコビッチのプレーが激変?逆転負けのチチパスが試合の分岐点を振り返る<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.06.14

悲願のグランドスラム初優勝は持ち越しになってしまったチチパス。(C)Getty Images

悲願のグランドスラム初優勝は持ち越しになってしまったチチパス。(C)Getty Images

 現地6月13日に行なわれた「全仏オープンテニス」(5月30日~6月13日/フランス・パリ/クレーコート/グランドスラム)の男子シングルス決勝戦では、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/1位)が第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/5位)を6-7(6)、2-6、6-3、6-2、6-4と逆転で下し、2016年以来の同大会優勝を果たした。

 初のグランドスラムタイトルまであと1セットと迫りながら、ついに絶対王者の高い壁を越えることはできなかったチチパス。試合後の記者会見では悔しい敗戦を分析しつつ、試合のターニングポイントとなった出来事を振り返った。

「今日学んだことは、とにかく試合を終わらせるためには2セットではなく、3セット取らなければならないということ。2セットではなんの意味もない。(グランドスラムで)このような試合に勝つには、まだ1つ足りない部分があるんだ」

 そう明かすチチパスだが、「僕(のプレー)はあまり変わってないと思う。ただ同じペースを維持していた」と、試合中の自身のプレー面にはさほど悪い変化を感じなかったようだ。
 
 そんな中でも形勢逆転を許したことに、3セット目が始まる前のジョコビッチの行動がターニングポイントになったと話す。

「彼(ジョコビッチ)が2セット目を落とした後に、(トイレットブレークで)コートを離れた。そこで何が起きたのかはわからないけれど、彼は急に別人のようになって帰ってきたんだよ」

 以降は、「自分のプレーを見失ってしまった」と話すチチパスは、「なぜこうなってしまったのか、その理由がわかればいいんだけど…」と悔しさを滲ませた。

 とはいえ、準決勝で赤土の王者ことナダルを4セットで下したジョコビッチを追い詰めて見せたことは、大きな自信につながるはずだ。今後控えるウインブルドンや全米オープンでも、彼らしいアグレッシブなプレーで活躍してくれるように期待したい。

構成●スマッシュ編集部

【連続写真】チチパス19歳時のサービスからドライブボレーで決めるプレー
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号