現地6月13日に行なわれた「全仏オープンテニス」(5月30日~6月13日/フランス・パリ/クレーコート/グランドスラム)の男子シングルス決勝戦では、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/1位)が第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/5位)を6-7(6)、2-6、6-3、6-2、6-4と逆転で下し、2016年以来の同大会優勝を果たした。
初のグランドスラムタイトルまであと1セットと迫りながら、ついに絶対王者の高い壁を越えることはできなかったチチパス。試合後の記者会見では悔しい敗戦を分析しつつ、試合のターニングポイントとなった出来事を振り返った。
「今日学んだことは、とにかく試合を終わらせるためには2セットではなく、3セット取らなければならないということ。2セットではなんの意味もない。(グランドスラムで)このような試合に勝つには、まだ1つ足りない部分があるんだ」
そう明かすチチパスだが、「僕(のプレー)はあまり変わってないと思う。ただ同じペースを維持していた」と、試合中の自身のプレー面にはさほど悪い変化を感じなかったようだ。
そんな中でも形勢逆転を許したことに、3セット目が始まる前のジョコビッチの行動がターニングポイントになったと話す。
「彼(ジョコビッチ)が2セット目を落とした後に、(トイレットブレークで)コートを離れた。そこで何が起きたのかはわからないけれど、彼は急に別人のようになって帰ってきたんだよ」
以降は、「自分のプレーを見失ってしまった」と話すチチパスは、「なぜこうなってしまったのか、その理由がわかればいいんだけど…」と悔しさを滲ませた。
とはいえ、準決勝で赤土の王者ことナダルを4セットで下したジョコビッチを追い詰めて見せたことは、大きな自信につながるはずだ。今後控えるウインブルドンや全米オープンでも、彼らしいアグレッシブなプレーで活躍してくれるように期待したい。
構成●スマッシュ編集部
【連続写真】チチパス19歳時のサービスからドライブボレーで決めるプレー
初のグランドスラムタイトルまであと1セットと迫りながら、ついに絶対王者の高い壁を越えることはできなかったチチパス。試合後の記者会見では悔しい敗戦を分析しつつ、試合のターニングポイントとなった出来事を振り返った。
「今日学んだことは、とにかく試合を終わらせるためには2セットではなく、3セット取らなければならないということ。2セットではなんの意味もない。(グランドスラムで)このような試合に勝つには、まだ1つ足りない部分があるんだ」
そう明かすチチパスだが、「僕(のプレー)はあまり変わってないと思う。ただ同じペースを維持していた」と、試合中の自身のプレー面にはさほど悪い変化を感じなかったようだ。
そんな中でも形勢逆転を許したことに、3セット目が始まる前のジョコビッチの行動がターニングポイントになったと話す。
「彼(ジョコビッチ)が2セット目を落とした後に、(トイレットブレークで)コートを離れた。そこで何が起きたのかはわからないけれど、彼は急に別人のようになって帰ってきたんだよ」
以降は、「自分のプレーを見失ってしまった」と話すチチパスは、「なぜこうなってしまったのか、その理由がわかればいいんだけど…」と悔しさを滲ませた。
とはいえ、準決勝で赤土の王者ことナダルを4セットで下したジョコビッチを追い詰めて見せたことは、大きな自信につながるはずだ。今後控えるウインブルドンや全米オープンでも、彼らしいアグレッシブなプレーで活躍してくれるように期待したい。
構成●スマッシュ編集部
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