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海外テニス

グランドスラム史上最多優勝を目指すセレナは、ウインブルドンが最後のチャンス?「例年より経験がアドバンテージになる」<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.06.22

ウインブルドンでの活躍に期待が寄せられるセレナ。(C)Getty Images

ウインブルドンでの活躍に期待が寄せられるセレナ。(C)Getty Images

 グランドスラム優勝回数で歴代2位の23勝を誇る、女子テニス世界ランク8位のセレナ・ウィリアムズ(アメリカ)。歴代1位のマーガレット・コート氏の記録まであと1つに迫るが、今回のウインブルドンが最後で、そして最大のチャンスになるであろうことを、テニスの有識者たちが指摘している。

 先の全仏オープンの4回戦でエレナ・リバキナ(カザフスタン)に敗れた後、セレナは「パリでは期待以上の結果を残すことができた」と好調さを明かしていた。サーフェスはクレーからグラスへと大きく変わるが、ウインブルドンでの期待値も高いだろう。

 ランキング上位のライバルたちが、万全でないことも追い風となる。世界ランク1位のアシュリー・バーティー(オーストラリア)は股関節を痛めて全仏オープンを途中棄権したばかりで、ウインブルドンに向けて回復中。同2位の大坂なおみは欠場を発表しており、同3位のシモナ・ハレップ(ルーマニア)もふくらはぎのケガが長引いてウインブルドンの前哨戦を棄権した。

 そして、セレナを除く残りのトップ10選手を見ても、ウインブルドン4回戦以上に進んだ経験を持つのはエリーナ・スビトリーナ(ウクライナ/5位)のみとなっている。
 
 海外テニスメディア『UBITENNIS』によると、女子元世界1位のクリス・エバート氏は、セレナが全仏オープンで「素晴らしい状態」だったと評し、ウインブルドンでの活躍にも期待を寄せているようだ。

「芝の上では、セレナの体調とサービスさえ良ければ、それだけで試合の半分が終わったようなものよ。彼女には経験と柔軟性があるから、自信を持ってプレーできるはず」

 また、クレーから芝への準備期間が例年より短いことも、セレナに有利に働きそうだ。ウインブルドンのダブルスで5度の優勝経験を持つパム・シュライバー氏は、ESPNの取材に対し「若い選手たちは本当に経験が不足していると思う」と語り、「彼女(セレナ)はキャリアの中で芝でのプレー経験が多い。今年はそれが例年以上にアドバンテージになる」とした。

 さらに、ハードコートではすでに強敵が多すぎるため、活躍するのは難しいと指摘しつつ、「セレナにとってはこれが最後のチャンスになる。ウインブルドンでは彼女は快適にプレーできますが、他の多くの選手はそうはいかないでしょう。そうなればセレナの思うつぼです」と予想している。

構成●スマッシュ編集部

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