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海外テニス

「コロナ禍で理想的な状況ではない」セレナの東京五輪辞退に元金メダリストが私見!「焦点はメジャー優勝に…」

THE DIGEST編集部

2021.06.28

ウインブルドンの会場で五輪辞退を表明したセレナ。その理由について詳しく触れることはなかった。(C)Getty Images

ウインブルドンの会場で五輪辞退を表明したセレナ。その理由について詳しく触れることはなかった。(C)Getty Images

 現地時間6月27日、ウインブルドンへ向けて調整を進める女子テニス世界8位のセレナ・ウィリアムズ(アメリカ)が記者会見に出席。来月開催予定の東京五輪について「私は(出場者)リストに載っていない」とコメントし、アテネ以来となる五輪欠場の意向を明らかにした。

【動画】ウインブルドン開幕を前に、姉ビーナスとヒッティングを行なうセレナの様子

 セレナは決断に至った経緯に関して、「たくさんの理由があるけど、今はそれを説明する気にはなれない。また別の機会にでも」と言及を回避。さらに、自身の判断へどう思っているのか問われると「今まではそんなこと考えもしなかった。これからも考えないようにしたい」と複雑な胸中を明かしている。

 過去に4つの金メダルを獲得している“レジェンド”の辞退に波紋が広がるなか、米女子テニス界の先輩が口を開いた。今回の判断について「理にかなっている」と、米紙『New York Times』に話したのは、バルセロナ、アトランタ五輪の女子ダブルスで金メダルを獲得したメアリー・ジョー・フェルナンデス氏(アメリカ)だ。
 
 同氏は欠場理由のひとつとして「彼女の焦点がメジャー優勝にある」と推測したうえで、「この夏に東京、そして全米オープンへと続くのは本当にタフだ」と過密スケジュールを指摘。「彼女は自分のペースを保とうとしているのかもしれない」と続け、今年の五輪開催に関して次のような見解を述べている。

「私にとって、五輪はキャリアのハイライトだった。参加資格がありながら行かないというのは想像できない。多くの選手は五輪に申し込むと思うが、今回は厄介な年になっている。コロナ禍のこともあって、控えめに言っても理想的(な状況)ではない」

 男子では、世界3位のラファエル・ナダル(スペイン)、同5位のドミニク・ティーム(オーストリア)が欠場を表明している。開幕まで1か月を切ったが、はたして選手たちはどのような決断を下すのか。その動向に今後も注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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