ついに開幕したテニスの四大大会「ウインブルドン」(6月28日~7月11日/イギリス:ロンドン/グラスコート)では大会初日から波乱が巻き起こった。男子シングルス1回戦で第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/4位)が、ノーシードのフランシス・ティアフォー(アメリカ/57位)に対しストレートの完敗を喫したのだ。
先の全仏オープンでは、グランドスラムで自身初の準優勝を果たし、今大会も活躍が見込まれていた中で衝撃的な敗退となったチチパスは、試合後の会見で自身のコンディションがいかに不調であったのかを明かした。
その最も大きな要因は芝コートへの準備不足。全仏オープンで終わるクレーコートシーズンからウインブルドンまでは、通常であれば3週間ほど前哨戦が行なわれる準備期間がある。しかし、今季は新型コロナウイルスの影響で全仏オープンが1週間延期したことによって、スケジュールがひっ迫していた。
これだけで言えば他の選手も同じ状況だが、全仏オープンの最終日まで勝ち残っていたチチパスは前哨戦にすら参加することができず、より厳しい環境だっただろう。「今回(の敗戦)は試合ができていなかったことが大きな要因だった。第3セットの中盤くらいからは少しずつ感触が良くなってきたけど、(プレーの)強度を維持することができなかった」と、チチパスは肩を落とした。
2018年大会では4回戦に進出しているチチパスは、自身でも「芝でプレーするための全ての資質とゲームを持っている」と語るように、芝が苦手なわけではない。それでも今回のような結果になってしまったことについて、「クレーから芝への移行は、このスポーツにおける最も難しい課題のひとつだと思う」と、プレー環境が全く異なるサーフェスへの準備の難しさを挙げた。
また、彼はここ最近のバブル生活にも苦しんでいるようだ。大会ごとに隔離や検査など様々な制限が課されるが、これについても「バブルのせいで精神的にも本当に疲れている。バブルからバブルに移るときは特に難しい。2週間後にまた同じこと(隔離や検査など)をしなければならないと思うと大変だよ」としている。
とはいえ、6月初旬の芝のチャレンジャー大会で優勝し、その後のシンチ選手権でも準々決勝に進出したティアフォーが、非常に手強い相手だったことも間違いない。チチパスは自身の不調を「あまり重視したくはない」とした上で、「今日は自分にもチャンスがあった。でも相手の方がずっと良いプレーをしていたんだ」とティアフォーを称えた。
構成●スマッシュ編集部
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先の全仏オープンでは、グランドスラムで自身初の準優勝を果たし、今大会も活躍が見込まれていた中で衝撃的な敗退となったチチパスは、試合後の会見で自身のコンディションがいかに不調であったのかを明かした。
その最も大きな要因は芝コートへの準備不足。全仏オープンで終わるクレーコートシーズンからウインブルドンまでは、通常であれば3週間ほど前哨戦が行なわれる準備期間がある。しかし、今季は新型コロナウイルスの影響で全仏オープンが1週間延期したことによって、スケジュールがひっ迫していた。
これだけで言えば他の選手も同じ状況だが、全仏オープンの最終日まで勝ち残っていたチチパスは前哨戦にすら参加することができず、より厳しい環境だっただろう。「今回(の敗戦)は試合ができていなかったことが大きな要因だった。第3セットの中盤くらいからは少しずつ感触が良くなってきたけど、(プレーの)強度を維持することができなかった」と、チチパスは肩を落とした。
2018年大会では4回戦に進出しているチチパスは、自身でも「芝でプレーするための全ての資質とゲームを持っている」と語るように、芝が苦手なわけではない。それでも今回のような結果になってしまったことについて、「クレーから芝への移行は、このスポーツにおける最も難しい課題のひとつだと思う」と、プレー環境が全く異なるサーフェスへの準備の難しさを挙げた。
また、彼はここ最近のバブル生活にも苦しんでいるようだ。大会ごとに隔離や検査など様々な制限が課されるが、これについても「バブルのせいで精神的にも本当に疲れている。バブルからバブルに移るときは特に難しい。2週間後にまた同じこと(隔離や検査など)をしなければならないと思うと大変だよ」としている。
とはいえ、6月初旬の芝のチャレンジャー大会で優勝し、その後のシンチ選手権でも準々決勝に進出したティアフォーが、非常に手強い相手だったことも間違いない。チチパスは自身の不調を「あまり重視したくはない」とした上で、「今日は自分にもチャンスがあった。でも相手の方がずっと良いプレーをしていたんだ」とティアフォーを称えた。
構成●スマッシュ編集部
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