男子テニスの人気選手ニック・キリオス(オーストラリア/世界60位)が、無観客開催となった東京オリンピックの欠場を発表した。
日本国内でも新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない中、政府は8日に東京を対象とした4度目の緊急事態宣言発令を決定。その後5者協議が開かれ、東京都とまん延防止等重点措置が適用されている神奈川、千葉、埼玉の3県で行なわれる競技については、「完全無観客」で開催することを正式に決定した。
そんな中、すでにオーストラリア代表として東京大会に出場することが決まっていたキリオスは、現地7月9日に自身の公式ツイッターを更新。「オリンピックでオーストラリアを代表することが夢だった。二度と機会はないかもしれないこともわかっている」と複雑な胸の内を明かしながらも、「皆さんに東京オリンピックを欠場する決断をしたことを知らせたいと思う」とファンに向けて報告した。
欠場を決めた理由については「無観客のスタジアムでプレーするというのは、自分にはしっくりこないし、調子が整ったオーストラリア代表のアスリートがオリンピックに出場する機会を奪いたくはないんだ」と説明している。
腹部の負傷により7月3日に行なわれたウインブルドンの3回戦を棄権していたキリオスは、「(今は)自分の身体のコンディションを整えるために必要な時間を確保するつもりだ」と治療に専念する考えを示した上で、「すべてのオーストラリア代表選手の幸運を祈っている。またすぐにコートで会おう」と締めくくった。
破天荒な性格で「悪童」と称されながらも、トリッキーなプレーで多くのファンを魅了し続けてきたキリオス。そんな彼にとっては、やはり声援がないスタジアムでプレーをするという状況は耐えがたいものがあったのだろう。キリオス同様に、無観客開催の決定がその他の選手の出場可否にも大きく影響することが予想される。
文●中村光佑
【PHOTO】プレーの合間に垣間見える、キリオスらトッププロの素顔
日本国内でも新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない中、政府は8日に東京を対象とした4度目の緊急事態宣言発令を決定。その後5者協議が開かれ、東京都とまん延防止等重点措置が適用されている神奈川、千葉、埼玉の3県で行なわれる競技については、「完全無観客」で開催することを正式に決定した。
そんな中、すでにオーストラリア代表として東京大会に出場することが決まっていたキリオスは、現地7月9日に自身の公式ツイッターを更新。「オリンピックでオーストラリアを代表することが夢だった。二度と機会はないかもしれないこともわかっている」と複雑な胸の内を明かしながらも、「皆さんに東京オリンピックを欠場する決断をしたことを知らせたいと思う」とファンに向けて報告した。
欠場を決めた理由については「無観客のスタジアムでプレーするというのは、自分にはしっくりこないし、調子が整ったオーストラリア代表のアスリートがオリンピックに出場する機会を奪いたくはないんだ」と説明している。
腹部の負傷により7月3日に行なわれたウインブルドンの3回戦を棄権していたキリオスは、「(今は)自分の身体のコンディションを整えるために必要な時間を確保するつもりだ」と治療に専念する考えを示した上で、「すべてのオーストラリア代表選手の幸運を祈っている。またすぐにコートで会おう」と締めくくった。
破天荒な性格で「悪童」と称されながらも、トリッキーなプレーで多くのファンを魅了し続けてきたキリオス。そんな彼にとっては、やはり声援がないスタジアムでプレーをするという状況は耐えがたいものがあったのだろう。キリオス同様に、無観客開催の決定がその他の選手の出場可否にも大きく影響することが予想される。
文●中村光佑
【PHOTO】プレーの合間に垣間見える、キリオスらトッププロの素顔