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ジョコビッチがウインブルドンを制し、フェデラーとナダルに並ぶグランドスラム20回優勝を達成<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.07.12

ベレッティーニの強力なサービスも見事にリターンしていたジョコビッチ。(C)Getty Images

 テニスの四大大会「ウインブルドン」(6月28日~7月11日/イギリス:ロンドン/グラスコート)は現地7月11日に男子シングルス決勝を実施。第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/1位)が第7シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア/9位)に6-7、6-4、6-4、6-3で勝利し、ウインブルドン3連覇、6度目の優勝を達成した。

 フェデラーとナダルが持つグランドスラム優勝20回に向け意欲を燃やす34歳のジョコビッチ。対する25歳のベレッティーニはグランドスラム決勝を初めて経験する。2人の対戦成績はジョコビッチの2勝0敗で、今年の全仏オープン準々決勝でも対戦している。

 2人とも硬さが見える立ち上がり。ベレッティーニは先にブレークされたが、デュースが8回も繰り返されたサービスゲームをキープしたことで硬さが取れてきて、ストロークにも伸びが出てきた。タイブレークでは武器のサービスとフォアハンドで攻めて第1セットを奪取した。
 
 第2セットは、ジョコビッチが2ブレークし4-0とリード。パワーで押していこうとするベレッティーニに対し、ジョコビッチは安定したショットを厳しいコースにコントロールしていく。後半に追い上げられるが、6-4でセットを取り、1-1とする。

 第3セット第3ゲームで、ベレッティーニにダブルフォールトやミスが出たところを見逃さず、ジョコビッチが再び先にブレーク。ブレークバックされそうになった時には、積極的にネットを取っていくプレーも見せた。満員の会場からは2人への大きな声援が飛ぶ中、ジョコビッチが6-4でセットを取った。

 緊張感が高まる第4セット。2人ともサービスゲームをでテンポよくキープしていたが、第7ゲームではジョコビッチがラリー戦に持ち込んでブレークして4-3とリード。ベレッティーニの挑戦を退けて、ジョコビッチがグランドスラム20勝を果たした。

 ジョコビッチは今季、全豪オープン、全仏オープンにも優勝しており、あとオリンピックと全米オープンにも優勝すれば、男子としては史上初となる「ゴールデンスラム」を達成する可能性を残している。

構成●スマッシュ編集部

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