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大坂なおみがEURO決勝を発端とした人種差別に反応。中傷される選手たちを“王冠”マークで称賛<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.07.13

再び人種差別に対して声を上げた大坂なおみ。(C)Getty Images

 これまで、自身もルーツを持つ黒人への人種差別に断固として反対する意思を見せてきた大坂なおみだが、サッカー界を中心に再燃するこの問題にSNSで反応を示した。

 事の発端は、現地時間7月11日に開催されたUEFA欧州選手権の決勝。イングランドがPK戦の末にイタリアに敗退したが、この際に3人目のキッカーであるマーカス・ラッシュフォード、4人目のジェイドン・サンチョ、5人目のブカヨ・サカが立て続けに失敗し、PKスコア2-3で敗れた。

 これを受けて、SNS上ではPKを失敗した3選手への誹謗中傷および人種差別的な投稿が巻き起こる事態となり、問題視したイングランド・サッカー協会からは、「選手たちを支えるために全力を尽くし、責任者に可能な限りの処罰を求める」との怒りの声明が発表されるまでに至っている。
 
 これに対し、大坂は自身のツイッターで、ラッシュフォード、サンチョ、サカを含むイングランドの4選手のそれぞれの頭上に、王冠を描く加工を施した写真を投稿。メッセージなどは綴られていないが、彼らがいずれも偉大なプレーヤーで、差別されるべき対象ではないことを示した。

 彼女のツイートは8万件近くの『いいね!』を集め、人種差別への反対に同調するユーザーから「私たちの兄弟を王として讃えてくれてありがとう」、「あなたを本当に尊敬します」、「世界から人種差別をなくそう」、「声を上げてくれてありがとう!」といったリプライが多数寄せられている。

構成●スマッシュ編集部
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