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海外テニス

「世界の誰にだって勝てる」キリオスの才能を同郷のレジェンドが称賛。ただし精神面での課題も指摘<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.07.15

才能あふれる同郷のキリオス(左)に期待を寄せるキャッシュ氏(右)。(C)Getty Images

才能あふれる同郷のキリオス(左)に期待を寄せるキャッシュ氏(右)。(C)Getty Images

 1987年のウインブルドンを制し、キャリアハイのランク4位を記録したレジェンド選手パット・キャッシュ氏は、自身と同じオーストラリア出身のニック・キリオス(58位)について「世界の誰にでも勝てる選手」と太鼓判を押している。

 先のウインブルドンで約5か月ぶりの公式戦を戦ったキリオスは、実戦不足と芝での調整不足をものともせず、ユーゴ・アンベール(フランス/27位)やジャンルカ・マジェル(イタリア/73位)らを撃破。フェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ/15位)との3回戦で、セットカウント1-1となった時点で途中棄権したものの、目の肥えたイギリスのテニスファンたちに変わらぬ強さを印象付けた。

 オーストラリアの日刊紙『The Age』のインタビューで、「私たちはみんな彼(キリオス)の才能を知っているんだ」と語るキャッシュ氏は、「彼は非常に才能のある選手で、すべてのショットとあらゆる動きが可能だ」とキリオスを評価。
 
 ただし、「彼はもっとテニスを楽しまないといけない。絶対に自分のメンタルヘルスに気を配るべきだ。彼がキレると、ラケットを壊したり、審判の椅子を壊したり、その他諸々の問題が起きてしまう」と、やはり精神面での課題を指摘しつつ、「世界の誰にでも勝てる力を持っているけれど、常に安定したプレーをするのは難しいだろうね」とも語っている。

 また、「彼は以前、バブル生活が自分には合わないと言っていたけれど、それは理解できる。だからこそ彼が他のことをして楽しんでいる姿を見るのは良いことだと思うよ」として、ツアーに参加せず、母国に籠りきりだったキリオスが、大好きなバスケットボールやテレビゲームに時間を費やしていたことについて理解を示した。

 7月24日に開幕する東京オリンピックを「無観客はしっくりこない」として辞退したキリオスは、26日からの「アトランタ・オープン」(7月26日~8月1日/アメリカ・アトランタ/ハード/ATP250)への出場を予定している。

構成●スマッシュ編集部

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