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海外テニス

錦織圭がオリンピック1週間前に意気込み!「自国でできる機会、苦い思い出にはしたくない」<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.07.17

オリンピックは今回で4度目の参戦となるが、自国での開催だけにその思い入れも強いようだ。(C)Getty Images

オリンピックは今回で4度目の参戦となるが、自国での開催だけにその思い入れも強いようだ。(C)Getty Images

 男子テニスの錦織圭(世界67位)が公式アンバサダーを務めるLIXIL主催による「錦織選手へ、エールを届けよう!オンライン応援イベント」が、東京オリンピックのテニス競技実施1週間前となる7月17日に開催された。錦織はリモート出演し、今回のオリンピックことや大会へ向けての意気込みを口にした。

「ここ2週間、外で練習していたので真っ黒になってしまいました」と日に焼けた姿で登場した錦織。57年ぶりに自国で開催されることになった今回の五輪について「なかなか自国で戦えるというのは巡り合えるものではなないので、やはり楽しく、苦い思い出にはしたくないなというのはあるので、自分の力を出し切れればいいかなと思います」と語る。

 新型コロナ感染拡大により大会は無観客開催となったが、この件に関しては「お客さんがいなというのは大きな障害というか、僕たち選手にとっては辛いことです」としながらも「皆さんの分まで頑張りたい」と前を向いている。
 
 そんな錦織にとって選手団の中で垣根を越えて交流するような選手は少ないとしながらも、陸上短距離の山縣亮太選手とはIMGでのトレーニングを通じて知り合った仲だという。そのこともあってか、テニス以外の競技で気になるのは陸上100メートル走だという。

「めちゃくちゃシンプル(な競技)ですけど、人間の身体の限界というか、一瞬で勝負が決まるというハラハラドキドキする部分はテニスとはまた違ったところです。山縣くんが今回すごくいい結果を出しているので、彼のレースを見てみたいという気持ちもあります」

 日頃のツアーとは違った魅力があるというオリンピック。「(前回のリオでは)水泳でどんどんメダルをとっていき、それを見ていて自分も力をもらった。勇気ももらって自分も頑張んなきゃとなりました。選手同士でも刺激をもらうので、そういう面ではグランドスラムとか自分のテニスだけの大会というのとはまた違った思いだったり、刺激だったりというのがオリンピックにはあります」という。

 ケガからの完全復活を目指し、全豪や全仏オープン、そしてウインブルドンと、試行錯誤しながら戦いを続けてきた2021年の錦織。もうすぐ父親になる彼にとって今回の東京オリンピックは、大きなマイルストーンとなることは間違いない。

 4度目の晴れ舞台を前に「もちろん、メダルを目指して頑張りたい」と語り、「しっかりと準備して体調を整えて、1回戦に出られるようにしておきたい」と力を込める。リオで96年ぶりにテニス競技にメダルをもたらせた男は、さらなる歴史を刻むべく戦いへと臨む。

スマッシュ編集部

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