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海外テニス

「残念ながらヒザの故障が再発した」フェデラーが東京五輪の欠場を発表。治療に専念して復活を期す<SMASH>

中村光佑

2021.07.14

グラスシーズンでヒザを痛めていたことを明かしたフェデラー。悲願の五輪金メダルを諦め、リハビリの道を選んだ。(C)Getty Images

グラスシーズンでヒザを痛めていたことを明かしたフェデラー。悲願の五輪金メダルを諦め、リハビリの道を選んだ。(C)Getty Images

 男子テニス界のレジェンド、ロジャー・フェデラー(スイス/世界ランク9位)が東京オリンピックの欠場を発表した。

 前週まで開かれていたウインブルドンではベスト8に駒を進めたものの、準々決勝でフベルト・フルカチュ(ポーランド/11位)にストレート負けを喫した39歳のフェデラー。試合終了後の記者会見では、スイス代表として出場を表明していた東京オリンピックについて「ウインブルドンが終わるまで全てを保留にしてきた。それが終わって、今はまだどうなるのかわからない」と語り、欠場の可能性も示唆していた。

 出場可否に注目が集まっていた中、日本時間7月14日未明にフェデラーは自身の公式ツイッターを更新。開会式で旗手を務めた2008年の北京オリンピックの写真を添え、東京大会の欠場に至った経緯について「グラス(芝)コートのシーズン中に、残念ながらヒザの故障が再発してしまい、オリンピックの出場を辞退しなければならないことを受け入れた」と説明した。
 
 その上で「スイス代表として五輪に出場することは光栄であり、僕のキャリアのハイライトになり得るものであっただけに、とても残念だ」と無念の心境を綴っている。

 それでも最後には「今年の夏の終わりにはツアーに復帰できるよう、すでにリハビリを始めている」と現状を明かした上で、「スイスを代表する選手の成功を祈りつつ、僕も遠くの地で頑張ろうと思う」と今後へ向けて前向きな言葉を残した。

 オリンピックではシングルスで金メダルを獲得したことがないフェデラーにとって、東京大会の欠場は非常につらいものであることは間違いないだろう。その一方で、テニスファンの間では右ヒザの状態に関する懸念の声も続々と上がっている。まずは治療に専念し、まだまだこの先も現役でプレーする姿を見せてもらいたいところだ。

文●中村光佑

【PHOTO】芝の王者!フェデラーのウインブルドン2019を振り返る!
 
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