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「おべっか使いの雑誌編集者以外には耐えられない」大坂なおみが自身を批判した海外ジャーナリストとSNSで舌戦<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.07.21

現在は東京オリンピックの開幕に備え、同大会の会場でトレーニングしている大坂。(C)Getty Images

 5月の全仏オープン以降、メンタルヘルスの問題を理由にツアーを離脱していた大坂なおみだが、出場を表明している東京オリンピックの開催が近づくにつれて、以前のような元気な姿をSNSで公開しつつある。

 ファッション誌の表紙を飾るゴージャスな写真や、自身をモデルとしたバービー人形の完成報告、さらには自身のドキュメンタリー番組に関する投稿など、彼女を心配していたファンたちには喜ばしいポジティブな内容の発信ばかりだが、中にはこれに疑念を抱くものもいるようだ。

 事の発端は、アメリカのスポーツジャーナリストであるクレイ・トラヴィス氏の投稿で、雑誌『スポーツイラストレイテッド』の水着特集に登場した大坂について「内向的でメディアと話せないと言っていたのに、水着で表紙を飾っているぞ」と皮肉。

 さらに、同国のニュースキャスター、メーガン・ケリー氏も「ヴォーグジャパンとタイムズマガジンもお忘れなく!」とトラヴィス氏の投稿を引用リツイートする形で同調する姿勢を見せている。

 影響力のある著名人からの批判ということもあってか、大坂はこのケリー氏の投稿にすぐさま反応を示し、「あなたはジャーナリストだし、雑誌の発刊にどれほど時間がかかるのかぐらいわかっていると思っていたわ。これらは全て去年のうちに撮影したものよ」と、メンタルヘルスの問題を公表するより前の出来事であると、こちらも引用リツイートで反論した。
 
 大坂は後にこの投稿を削除したが、ケリー氏のツイッターアカウントをブロックして突き放し、ケリー氏はこれに「彼女は自分がコントロールできない質問を好まない」、「コート上でのみタフな選手」と重ねて批判を述べている。

 また、歯に衣着せぬ発言で有名なイギリスのテレビパーソナリティー、ピアース・モーガン氏も、ここ最近で複数の雑誌の表紙を飾った大坂を「メディアで自分を宣伝しながらメディア批判をしている」と口撃。結果、ケリー氏と同様に大坂からブロックされると「自分に『完璧だ』と言い続ける、おべっか使いの雑誌編集者以外には耐えられないのだろう」とさらに攻撃的なコメントを投稿した。

 全仏オープン以降、メディア対応に関する話題を中心として賛否様々な意見を呼んでいる大坂だが、この問題は今後もまだしばらく尾を引きそうだ。東京オリンピックでは金メダル候補筆頭として活躍が期待されるが、どうか外部の余計な声はシャットダウンして、彼女らしいテニスを見せてくれるよう願いたい。

構成●スマッシュ編集部
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【画像】雑誌の表紙を飾ったことを報告する大坂の投稿と、それに批判的な海外ジャーナリストらの反応