今年2月の全豪オープンで準優勝、6月の全仏では自身初のベスト8入りを果たし、現在は世界ランキングでも2位に位置する男子テニスのダニール・メドベージェフ(ロシア)。そんな彼は東京オリンピックのシングルスでメダル獲得を逃した世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が同大会終了後に残した言葉に感銘を受けたという。
東京五輪が初のオリンピック出場となったメドベージェフは、日本ならではの猛暑に苦しみながらも前評判通り順当に勝ち進み、ベスト8へ進出。ところが、迎えた準々決勝ではパブロ・カレノブスタ(スペイン/11位)にストレートで敗退した。
準決勝でアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ/5位)に敗れ、年間ゴールデンスラム(1年で全ての四大大会とオリンピックを制覇すること)の夢を絶たれたジョコビッチも、3位決定戦でカレノ=ブスタに屈し、表彰台に立つことはできなかった。
現在開催中のナショナル・バンク・オープン(8月9日~15日/カナダ:トロント/ハードコート/ATP1000)に第2シードとして出場しているメドベージェフは、勝利した2回戦直後の記者会見で東京オリンピックを振り返り、「準々決勝敗退という結末にはとてもがっかりしていた。正直なところつらかった」とコメント。
だが、メドベージェフはそのような苦い経験を経た上で、かねてから尊敬している世界王者の言葉を胸に、更なる高みを目指していくことを誓った。
「僕はノバク(ジョコビッチ)が負けた時、SNSで彼の発言、特に3位決定戦に負けた後の彼のコメントを読んだ。彼は『五輪での敗北はどれもとてもつらいものだが、自分はまた強くなって戻ってくるだけだ。こういう出来事が再び自分を強くしてくれるとわかっている』と言っていた」
「恐らくテニス史上最も優れていて、グランドスラムで20回、マスターズで36回優勝している選手がそのような姿勢でいるなら、僕もノバクを見習わないといけない。今の目標はトロント、シンシナティ、全米を優勝することだ。全部の大会で優勝することはないけど、ただベストを尽くしてプレーしないといけない」
ユニークな人柄でも多くのテニスファンから親しまれているメドベージェフ。8月30日に開幕する全米では悲願のグランドスラム初優勝を期待したい。
文●中村光佑
【連続写真】相手の攻撃を無力化するD・メドベージェフの守備的バックハンド
東京五輪が初のオリンピック出場となったメドベージェフは、日本ならではの猛暑に苦しみながらも前評判通り順当に勝ち進み、ベスト8へ進出。ところが、迎えた準々決勝ではパブロ・カレノブスタ(スペイン/11位)にストレートで敗退した。
準決勝でアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ/5位)に敗れ、年間ゴールデンスラム(1年で全ての四大大会とオリンピックを制覇すること)の夢を絶たれたジョコビッチも、3位決定戦でカレノ=ブスタに屈し、表彰台に立つことはできなかった。
現在開催中のナショナル・バンク・オープン(8月9日~15日/カナダ:トロント/ハードコート/ATP1000)に第2シードとして出場しているメドベージェフは、勝利した2回戦直後の記者会見で東京オリンピックを振り返り、「準々決勝敗退という結末にはとてもがっかりしていた。正直なところつらかった」とコメント。
だが、メドベージェフはそのような苦い経験を経た上で、かねてから尊敬している世界王者の言葉を胸に、更なる高みを目指していくことを誓った。
「僕はノバク(ジョコビッチ)が負けた時、SNSで彼の発言、特に3位決定戦に負けた後の彼のコメントを読んだ。彼は『五輪での敗北はどれもとてもつらいものだが、自分はまた強くなって戻ってくるだけだ。こういう出来事が再び自分を強くしてくれるとわかっている』と言っていた」
「恐らくテニス史上最も優れていて、グランドスラムで20回、マスターズで36回優勝している選手がそのような姿勢でいるなら、僕もノバクを見習わないといけない。今の目標はトロント、シンシナティ、全米を優勝することだ。全部の大会で優勝することはないけど、ただベストを尽くしてプレーしないといけない」
ユニークな人柄でも多くのテニスファンから親しまれているメドベージェフ。8月30日に開幕する全米では悲願のグランドスラム初優勝を期待したい。
文●中村光佑
【連続写真】相手の攻撃を無力化するD・メドベージェフの守備的バックハンド