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海外テニス

「何か月も試合に出られない」フェデラーがヒザの再手術を決意。全米オープン欠場へ「また元気に走り回りたい」<SMASH>

中村光佑

2021.08.16

40歳で大きな決断をしたフェデラー。(C)Getty Images

40歳で大きな決断をしたフェデラー。(C)Getty Images

 男子テニス世界ランク9位のロジャー・フェデラー(スイス)が右ヒザの再手術を施すため、8月30日から開幕する全米オープンを欠場すると発表した。

 2度の右ヒザ手術を経て、今年3月のカタール・オープンで約14か月ぶりにツアー復帰を果たしたフェデラー。だが、グラスコートシーズンでケガが再発したため、今夏の東京オリンピックを欠場。以降の出場を予定していた大会も取りやめ、全米の出場についてもまだ明らかにしていなかった。

 テニスファンの間でヒザの状態を心配する声やツアー復帰を望む声が多く見受けられていた中、フェデラーは日本時間8月16日の未明に自身の公式インスタグラム(@rogerfederer)を更新。

 初めに「ウインブルドン以降の状況をお伝えしたいと思います」とした上で、「想像できると思いますが、簡単なことではありませんでした。芝生のシーズンやウインブルドンでさらにヒザを痛めてしまったので、医師ともヒザの状態を何度も確認して、全ての情報を得ています」と再手術の決断に至った経緯を説明した。
 
 続けて「その結果、残念ながら、中長期的に良くなるためには手術が必要だと伝えられ、僕はそれを決断しました。何週間も松葉杖をつくことになるし、何か月も試合に出られないことになります」とファンに向けて報告。

 それでも最後には「健康でいたいし、また元気に走り回りたいし、何らかの形でツアーに復帰するための希望の光を与えたいので、これ(手術をすること)が正しいと思っています。今の年齢でまた手術をするのがいかに大変なのかということもわかっていますが、現役でいられる間に目標を持ってリハビリをしていくつもりです」と前向きな言葉を残した。

 8月8日には40歳の誕生日を迎えたフェデラー。長期にわたって彼の芸術的なプレーが見られないのは非常に残念で寂しい限りだが、まずは手術が無事に成功することを祈りたい。

文●中村光佑

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