女子テニス世界ランク66位のスローン・スティーブンス(アメリカ)が、ウェブメディア『People.com』のインタビューに答え、テニス選手たちが日々晒されているメンタルヘルスの問題について言及した。
テニスファンには記憶に新しいだろう、全仏オープンでの大坂なおみの会見拒否騒動と、その後の「鬱」のカミングアウトにより、テニス界における選手のメンタルヘルス問題に関する話題は、急速な広がりを見せている。
「私は評議会のメンバーなので、選手たちが抱える懸念や問題をより多く目にしていると思う」と、WTA評議会に所属するスティーブンスは明かした。
テニス界の酸いも甘いも知る28歳のスティーブンスは、自身の経験を踏まえつつ「私たちはこれまで、暗くて深くて悲しい場所にいました。その場所から早く抜け出さなくてはならないと思っています。でも、誰も自分の経験を知らず、誰にも話すことができないのなら、それが難しいことはわかりますよね」と語る。
「若い選手には、『もっと悲しいでもいいし、喜んでもいいし、感情を表に出してもいいんだよ』と十分に伝えられていないように思います。みんな常にプレッシャーを感じながら、平気なフリをしている。でもそれでは、心身共に疲弊してパフォーマンスを発揮できません」
評議会メンバーとして、孤独に悩む若手選手たちを救うため「できる限りのサポートをしたい」とスティーブンスは語っている。
最近、女子テニス界では元世界1位のヴィーナス・ウィリアムズ(アメリカ)が、メンタルヘルスの問題に悩まされる選手のための無料メンタルセラピーに200万ドル(約2億2千万円)を出資すると明言。一方、男子テニス界では、選手たちの肉体的、精神的な健康を維持するための様々な施策が行なわれつつある。
それでも、困窮する下位選手のたちへの救済や、大坂も悩まされたような選手とメディアの関係性についての問題など、解決すべき課題はまだまだ多いだろう。時代の変化と共に、テニス界にも様々な変革が求められている。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】プレーの合間に垣間見えるトッププロの素顔
テニスファンには記憶に新しいだろう、全仏オープンでの大坂なおみの会見拒否騒動と、その後の「鬱」のカミングアウトにより、テニス界における選手のメンタルヘルス問題に関する話題は、急速な広がりを見せている。
「私は評議会のメンバーなので、選手たちが抱える懸念や問題をより多く目にしていると思う」と、WTA評議会に所属するスティーブンスは明かした。
テニス界の酸いも甘いも知る28歳のスティーブンスは、自身の経験を踏まえつつ「私たちはこれまで、暗くて深くて悲しい場所にいました。その場所から早く抜け出さなくてはならないと思っています。でも、誰も自分の経験を知らず、誰にも話すことができないのなら、それが難しいことはわかりますよね」と語る。
「若い選手には、『もっと悲しいでもいいし、喜んでもいいし、感情を表に出してもいいんだよ』と十分に伝えられていないように思います。みんな常にプレッシャーを感じながら、平気なフリをしている。でもそれでは、心身共に疲弊してパフォーマンスを発揮できません」
評議会メンバーとして、孤独に悩む若手選手たちを救うため「できる限りのサポートをしたい」とスティーブンスは語っている。
最近、女子テニス界では元世界1位のヴィーナス・ウィリアムズ(アメリカ)が、メンタルヘルスの問題に悩まされる選手のための無料メンタルセラピーに200万ドル(約2億2千万円)を出資すると明言。一方、男子テニス界では、選手たちの肉体的、精神的な健康を維持するための様々な施策が行なわれつつある。
それでも、困窮する下位選手のたちへの救済や、大坂も悩まされたような選手とメディアの関係性についての問題など、解決すべき課題はまだまだ多いだろう。時代の変化と共に、テニス界にも様々な変革が求められている。
構成●スマッシュ編集部
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