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海外テニス

錦織圭が2年ぶりの全米オープン初戦に勝利!後半は苦戦するも113位を退ける<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.09.01

昨年は出場できなかった全米オープンのコートで勝利を挙げた錦織圭。(C)Getty Images

昨年は出場できなかった全米オープンのコートで勝利を挙げた錦織圭。(C)Getty Images

 テニス四大大会「全米オープン」(8月30日~9月12日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート/グランドスラム)は、大会2日日の現地8月31日に、錦織圭が登場(世界56位)。グランドスタンドの第1試合で、サルバトーレ・カルーゾ(イタリア/同113位)を6-1、6-1、5-7、6-3で破り、2回戦進出を決めた。

 28歳のカルーゾは昨年の全米オープンでは3回戦に進出。一方の錦織は新型コロナ陽性で全米オープンを欠場したため、2年ぶりの出場となる。両者は初顔合わせ。

 錦織は「今年初めてぐらい良い感覚」と言うほど東京五輪から調子を上げていたが、トロントの前哨戦を棄権した右肩の故障が気にかかるところだ。

 心配されたサービスは、ファーストサービスの確率は高くなく、セカンドサービスになると攻撃される状態だったがどうにか凌ぐ。しかし、徐々に厳しいコースにサービスをコントロールできるようになりエースも取れた。リターンゲームでは錦織が主導権を握り、6-1で第1セットを、わずか32分で手に入れた。
 
 第2セットに入ると、カルーゾはよりパワフルなショットを打ち込もうとしてきたが、ストロークの調子が良い錦織はそれを制していく。伸びのあるストロークが冴え、時折ドロップショットも見せて、第2セットも6-1で危なげなく奪った。

 後のないカルーゾはより攻撃的なプレーにシフト。第3セットではずっとキープが続いたが、12ゲーム目で錦織がブレークされて5-7でセットを失った。錦織はセット後半にはミスが目立ち、アンフォースドエラーの数はカルーゾの12本に対して、16本と上回ってしまった。

 第4セットに入り、錦織のストロークにも勢いが戻り、見ごたえのあるロングラリーが展開される。先にブレークするが、なかなか引き離すことができずブレーク合戦となり4-3に。8ゲーム目をサーブ&ボレーを取り入れてキープして、6-3で試合を締めた。

 錦織の次戦の相手は、第27シードのダビド・ゴファンを破ったマッケンジー・マクドナルド(アメリカ/61位)に決まった。ツアーレベルでの戦いは前哨戦のワシントンDCでの1度だけで、その時は錦織が好調なマクドナルドに接戦の末に敗れている。この全米オープンでリベンジを果たしてほしいところだ。

構成●スマッシュ編集部

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