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「正直、ナオミには集中しなかった」大坂なおみを撃破した“新鋭”フェルナンデスが歓喜!「ショーをみんなに見せたかった」

THE DIGEST編集部

2021.09.04

初対戦の大坂から金星をもぎ取ったフェルナンデス。18歳とは思えない堂々たるプレーで会場を沸かせた。(C)Getty Images

 女子テニス界に楽しみな"新鋭"が現れた。

 現地時間9月3日、四大大会「全米オープン」の女子シングルス3回戦に登場した世界3位の大坂なおみ(日清食品)は、同73位のレイラ・フェルナンデス(カナダ)と初対戦。7-5、6-7(2)、4-6とまさかの逆転負けを喫し、大会連覇の夢を絶たれた。

 試合序盤は第11ゲームでブレークに成功した大坂が第1セットを先取。さらに第2セットも同じ展開で6-5のサービングフォーザマッチを迎える。しかし、ここでフェルナンデスがブレークバックすると、タイブレークで7-2と大坂を圧倒。最終セットも第1ゲームからブレークを奪い、最後までその差を守り切ったのだ。
 
 土壇場から金星をもぎ取ったフェルナンデスは試合後、「もう少し長くコートにいたかった。そして、ここにいるみんなにショーを見せたかった。1時間では短すぎるから」と、率直な感想をコメント。「正直、ナオミには集中しなかった。自分のことだけに集中していた」とプレー中の心境を振り返っている。

 今年3月にはツアー初タイトルを獲得し、今月6日には19歳の誕生日を迎えるフェルナンデス。身長168センチと小柄ながら、サウスポーから放つサービスやスピン系のフォアハンドにキレがあり、この日はプレッシャーがかかる場面でも堂々たるプレーぶりだった。

 4回戦の対戦相手は、世界17位で2016大会女王のアンジェリーク・ケルバー(ドイツ)。はたして「今夜のようにショーを見せるつもり」と力を込めた18歳は、8強をかけた大一番でどんなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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