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海外テニス

ベンチッチ下し快進撃続けるラドゥカヌ。記録づくめの全米ベスト4入りも「全く知らなかった」<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.09.09

格上を相手に快進撃を続けているラドゥカヌ。(C)Getty Images

格上を相手に快進撃を続けているラドゥカヌ。(C)Getty Images

 現在開催中のテニス四大大会「全米オープン」(8月30日~9月12日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート/グランドスラム)では、現地9月8日に女子シングルス準々決勝が実施。予選勝者の18歳、エマ・ラドゥカヌ(イギリス/150位)がベリンダ・ベンチッチ(スイス/12位)を6-3、6-4のストレートで下し、ベスト4入りを決めた。

 今年7月のウインブルドンでグランドスラムデビューを果たしたラドゥカヌは、地元の声援の下で快進撃を続け4回戦に進出。それからわずか2か月後の今大会でも、予選から全試合ストレート勝ちと見事なプレーを見せている。

 ベンチッチも、先の東京オリンピックで金メダルを獲得するなど勢いのある選手だが、そんな相手にラドゥカヌは「最初は彼女のボールの早さや攻撃力に慣れるまで時間がかかった」としつつも、「でも慣れてしまえば、あとは落ち着いてプレーできた。過度なプレッシャーもなかった」とコメント。大舞台でも地に足つけてプレーできていたようだ。
 
 この結果を含め、ラドゥカヌは自身よりはるかにランキングの高いトップ50の選手との対戦成績を驚異の6勝0敗に伸ばし、またトップ100圏外で全米ベスト4に進んだのは、1979年のビリー・ジーン・キング氏と2009年のキム・クリステルス(ベルギー)以来、史上3人目のこと。さらに、グランドスラムでの予選からベスト4入りもオープン化以降で4人目の快挙だという。

 大きなマイルストーンとなったこの試合だが、当の本人はそういったことを特に気にしていない様子。

「どのレコードについても全く知らなかったわ。私は記録を追うためにここに来たのではなく、ただ1日1日を大切にして、その瞬間に自分ができることに集中したいの」

 そんな頼もしいコメントを残すティーンエイジャーの次なる相手は、第17シードのマリア・サッカリ(ギリシャ/18位)。強敵との戦いが続くが、快進撃を続けることはできるのか注目だ。

構成●スマッシュ編集部

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