連覇を懸けて臨んだ全米オープンで、まさかの3回戦敗退を喫した大坂なおみ。
試合後の記者会見では「最近は勝っても嬉しいというよりは安堵する感じで、負けた時はとても悲しい気持ちになる。それって普通じゃないことだと思う」と苦しい胸の内を明かし、「しばらくテニスから距離を置きたい」と戦線離脱を宣言した。
復帰戦になると思われた「パリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/10月6日~17日)であったが、9月22日に大会側が欠場を発表。大坂の陣営からは正式なコメントは出されていないものの、一部のメディアでは「すでにシーズンを終了しているのでは」とも報じられており、11月のツアー最終戦(WTAファイナルズ)に出場する可能性も低いと思われているようだ。
こうした大坂の置かれた不透明な状況に対して、元ウインブルドン女王のマリオン・バルトリ(フランス)が海外テニスメディア『Tennis Majors』を通じて解説した。
「何も失うものがないと分かっている時にコートに出るのと、グランドスラムで4勝して毎年5,500万ドル(約60億円)のスポンサーシップを得て、そのお金に見合うだけの価値があることを証明するためにコートに出るのとは全く別のこと」としたうえで、「16歳や17歳の時のようにもっと伸び伸びとプレーすべきだと言うのは簡単だけど、今のナオミが再びそうした気持ちでプレーすることは不可能だと思う」と述べた。
またバルトリは、全米で大坂を破って決勝まで駆け上がったレイラ・フェルナンデス(カナダ/19歳)や、初優勝を飾ったエマ・ラドゥカヌ(イギリス/18歳)について「彼女たちがナオミのような大きな責任感を持って大会に臨んだとは思えない。だからこそ2週間を通して素晴らしいプレーができたと思う。けれども2人が今後、より多くの勝利を収めて大スポンサーと契約を結ぶようになり、試合をすることに義務を感じた時、果たしてこれまでと同じプレーができるか、注意深く見守っていく必要がある」とも語る。
プロのテニス選手としてより大きく成長するために、決して避けては通れない大きなハードル。大坂が戦わなければならない相手は、コート上のライバルよりも手強いかもしれない。
構成●スマッシュ編集部
【画像】パリバ・オープンが発表した大坂なおみの欠場とメッセージ
試合後の記者会見では「最近は勝っても嬉しいというよりは安堵する感じで、負けた時はとても悲しい気持ちになる。それって普通じゃないことだと思う」と苦しい胸の内を明かし、「しばらくテニスから距離を置きたい」と戦線離脱を宣言した。
復帰戦になると思われた「パリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/10月6日~17日)であったが、9月22日に大会側が欠場を発表。大坂の陣営からは正式なコメントは出されていないものの、一部のメディアでは「すでにシーズンを終了しているのでは」とも報じられており、11月のツアー最終戦(WTAファイナルズ)に出場する可能性も低いと思われているようだ。
こうした大坂の置かれた不透明な状況に対して、元ウインブルドン女王のマリオン・バルトリ(フランス)が海外テニスメディア『Tennis Majors』を通じて解説した。
「何も失うものがないと分かっている時にコートに出るのと、グランドスラムで4勝して毎年5,500万ドル(約60億円)のスポンサーシップを得て、そのお金に見合うだけの価値があることを証明するためにコートに出るのとは全く別のこと」としたうえで、「16歳や17歳の時のようにもっと伸び伸びとプレーすべきだと言うのは簡単だけど、今のナオミが再びそうした気持ちでプレーすることは不可能だと思う」と述べた。
またバルトリは、全米で大坂を破って決勝まで駆け上がったレイラ・フェルナンデス(カナダ/19歳)や、初優勝を飾ったエマ・ラドゥカヌ(イギリス/18歳)について「彼女たちがナオミのような大きな責任感を持って大会に臨んだとは思えない。だからこそ2週間を通して素晴らしいプレーができたと思う。けれども2人が今後、より多くの勝利を収めて大スポンサーと契約を結ぶようになり、試合をすることに義務を感じた時、果たしてこれまでと同じプレーができるか、注意深く見守っていく必要がある」とも語る。
プロのテニス選手としてより大きく成長するために、決して避けては通れない大きなハードル。大坂が戦わなければならない相手は、コート上のライバルよりも手強いかもしれない。
構成●スマッシュ編集部
【画像】パリバ・オープンが発表した大坂なおみの欠場とメッセージ