男子テニス元世界3位のニコライ・ダビデンコ氏が、ケガで長期の戦線離脱を強いられている40歳のロジャー・フェデラー(スイス/9位)と35歳のラファエル・ナダル(スペイン/6位)のツアー復帰に懸念を示している。
フェデラーは2020年に2度の右ヒザ出術を経て、今年3月のカタール・オープンで約14か月ぶりに公式戦に復帰。ところが、グラスコートシーズンでケガが再発したため、7月のウインブルドン準々決勝で敗れた直後に再手術を行ない、8月には自身のSNSで「何か月もツアーから離れることになる」と報告。苦境に立たされる中、最近のインタビューでは「今はとてもうまくいっているし、リハビリも一歩一歩進んでいる。最悪の事態は過ぎ去った」と順調な回復ぶりをアピールしていた。
一方のナダルは2005年から抱えている慢性的な左足のケガの悪化により、8月半ばに2021年シーズン終了を発表。9月の初旬に左足の手術を行なった。そんなナダルは現状について「少し痛みはあるけど良くなったし、元気だよ」と明かした上で、「少し困難を伴うけど、自分が望む状態に戻るために経験しなければならないプロセスだと思っている」と完全復活への意気込みを語っていた。
だが、現役時代にフェデラー、ナダルの2人と対戦した経験も持つダビデンコ氏は「彼らはどこかの大会で優勝はするかもしれないが…」としつつも、「このようなケガをして復帰するのは難しいと思う」と予想。さらに、「いずれにしても2人の世界ランキングは下がるだろう」と続けた。
また、最後にダビデンコ氏は「彼らは今、プレーをしていない。あの2人がコートに戻ってくるかどうかはまったくわからない」ともコメント。高齢になったフェデラー、ナダル共にこのまま現役引退を表明する可能性も高いと見込んでいるようだ。
「レジェンド」と称される一流の選手であっても、年齢が大きな壁として立ちはだかることは疑いようのない事実だ。それでもフェデラーとナダルはこれまでも幾多の試練を乗り越えてきただけに、今回も素晴らしいカムバックを遂げてくれることを期待したい。
文●中村光佑
【PHOTO】全仏オープン2021を戦ったフェデラーやナダルら男子トップ選手
フェデラーは2020年に2度の右ヒザ出術を経て、今年3月のカタール・オープンで約14か月ぶりに公式戦に復帰。ところが、グラスコートシーズンでケガが再発したため、7月のウインブルドン準々決勝で敗れた直後に再手術を行ない、8月には自身のSNSで「何か月もツアーから離れることになる」と報告。苦境に立たされる中、最近のインタビューでは「今はとてもうまくいっているし、リハビリも一歩一歩進んでいる。最悪の事態は過ぎ去った」と順調な回復ぶりをアピールしていた。
一方のナダルは2005年から抱えている慢性的な左足のケガの悪化により、8月半ばに2021年シーズン終了を発表。9月の初旬に左足の手術を行なった。そんなナダルは現状について「少し痛みはあるけど良くなったし、元気だよ」と明かした上で、「少し困難を伴うけど、自分が望む状態に戻るために経験しなければならないプロセスだと思っている」と完全復活への意気込みを語っていた。
だが、現役時代にフェデラー、ナダルの2人と対戦した経験も持つダビデンコ氏は「彼らはどこかの大会で優勝はするかもしれないが…」としつつも、「このようなケガをして復帰するのは難しいと思う」と予想。さらに、「いずれにしても2人の世界ランキングは下がるだろう」と続けた。
また、最後にダビデンコ氏は「彼らは今、プレーをしていない。あの2人がコートに戻ってくるかどうかはまったくわからない」ともコメント。高齢になったフェデラー、ナダル共にこのまま現役引退を表明する可能性も高いと見込んでいるようだ。
「レジェンド」と称される一流の選手であっても、年齢が大きな壁として立ちはだかることは疑いようのない事実だ。それでもフェデラーとナダルはこれまでも幾多の試練を乗り越えてきただけに、今回も素晴らしいカムバックを遂げてくれることを期待したい。
文●中村光佑
【PHOTO】全仏オープン2021を戦ったフェデラーやナダルら男子トップ選手