9月初旬に長期の戦線離脱を発表した女子テニス世界ランク8位の大坂なおみが米ケーブルテレビ放送局『HBO』の「The Shop」に出演し、ツアー復帰へ向けての意欲を語った。
大会連覇を懸けて臨んだ先の全米オープンで3回戦敗退を喫した大坂。以前から抱えていたメンタルの不調は続いており、試合後の記者会見では「最近は勝ってもうれしいというよりは安堵する感じで、負けた時はとても悲しい気持ちになる。それって普通じゃないことだと思う」と苦しい胸の内を明かした上で、「しばらくテニスから距離を置きたい」と宣言していた。
その後、復帰戦になると思われた「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/10月6日~17日)は、9月22日に大会側が大坂の欠場を発表。現時点で大坂側からは正式なコメントは出されていないものの、一部のメディアでは「すでにシーズンを終了しているのでは」とも報じられており、11月のツアー最終戦(WTAファイナルズ)に出場する可能性も低いと予想されている。
米プロバスケットボールNBAのスーパースターであるレブロン・ジェームズがホストを務める同番組の中で、大坂は周囲からの大きな期待が自身を不安にさせ、結果的に戦う気力を失うことにつながったと明かした。
「以前は人と競い合うことが好きだったし、長い試合をすればするほど私にとっては楽しいものだった。でも最近は試合時間が長くなるほどストレスがたまるようになった。自分が幸せになるためにプレーするのではなく、人からどう言われるかを気にするようになってしまった」
だが、その一方で大坂はテニスから離れている時間が長くなればなるほど、再びツアーで活躍したいという気持ちを再確認できたという。また、カムバックを果たした際には勝敗に過度にこだわらず、自分のためにプレーしたいと考えているそうだ。
「おそらくまたすぐにプレーする。でも、勝っても負けても私には関係ない。ただ単に、コートに戻ってこられたという喜びを感じると思う。私は自分のために(テニスを)やっているんだということを実感したい」
どんなに一流のプレーヤーであっても、心の状態が整わなければベストパフォーマンスを発揮することは非常に難しい。まずは十分に心身をリフレッシュさせた上で、大坂には再び笑顔でコートに戻ってきてほしい。
文●中村光佑
【PHOTO】大坂なおみが休養宣言した全米オープン2021でのプレー
大会連覇を懸けて臨んだ先の全米オープンで3回戦敗退を喫した大坂。以前から抱えていたメンタルの不調は続いており、試合後の記者会見では「最近は勝ってもうれしいというよりは安堵する感じで、負けた時はとても悲しい気持ちになる。それって普通じゃないことだと思う」と苦しい胸の内を明かした上で、「しばらくテニスから距離を置きたい」と宣言していた。
その後、復帰戦になると思われた「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/10月6日~17日)は、9月22日に大会側が大坂の欠場を発表。現時点で大坂側からは正式なコメントは出されていないものの、一部のメディアでは「すでにシーズンを終了しているのでは」とも報じられており、11月のツアー最終戦(WTAファイナルズ)に出場する可能性も低いと予想されている。
米プロバスケットボールNBAのスーパースターであるレブロン・ジェームズがホストを務める同番組の中で、大坂は周囲からの大きな期待が自身を不安にさせ、結果的に戦う気力を失うことにつながったと明かした。
「以前は人と競い合うことが好きだったし、長い試合をすればするほど私にとっては楽しいものだった。でも最近は試合時間が長くなるほどストレスがたまるようになった。自分が幸せになるためにプレーするのではなく、人からどう言われるかを気にするようになってしまった」
だが、その一方で大坂はテニスから離れている時間が長くなればなるほど、再びツアーで活躍したいという気持ちを再確認できたという。また、カムバックを果たした際には勝敗に過度にこだわらず、自分のためにプレーしたいと考えているそうだ。
「おそらくまたすぐにプレーする。でも、勝っても負けても私には関係ない。ただ単に、コートに戻ってこられたという喜びを感じると思う。私は自分のために(テニスを)やっているんだということを実感したい」
どんなに一流のプレーヤーであっても、心の状態が整わなければベストパフォーマンスを発揮することは非常に難しい。まずは十分に心身をリフレッシュさせた上で、大坂には再び笑顔でコートに戻ってきてほしい。
文●中村光佑
【PHOTO】大坂なおみが休養宣言した全米オープン2021でのプレー