海外テニス

「倒したことがない唯一の選手だった」世界3位のズベレフが元1位のマリーに勝利して手応え<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.10.13

試合後に健闘を称え合うマリー(左)とズベレフ(右)。(C)Getty Images

 テニス世界3位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が、「BNPパリバ・オープン」(10月7日~17日/アメリカ:インディアンウェルズ/ハードコート/ATP1000)の3回戦で元世界1位のアンディ・マリー(イギリス)に 6-4、 7-6(4) で勝利して4回戦に進出した。

 ズベレフは2セットとも先にリードされたが、そこから挽回しての勝利。チャンスを見逃さず、攻めるテンポを早くしてポイントを重ねた。

 勝利後のオンコートインタビューでは、「彼はビッグ4のなかで、倒したことがない唯一の選手だったから、今日達成できてうれしい」と、喜びを語った。これで、ジョコビッチ、ナダル、フェデラーにマリーを加えた、4人の現役レジェンド全員から勝利を挙げたことになる。

 続けて、「素晴らしい試合だった。アンディは手術後の彼の試合のなかでは、すごく良いプレーをしていたと思う。彼がこのようにプレーを続けられることを願う。テニス界は長い間、彼が不在で寂しかったからね」と、マリーの復活を歓迎した。
 
 各セットで挽回できたことについては、「両セットとも先にブレークされたけど、常に試合に集中した。チャンスが来ることはわかっていたから。特に第2セットは2人ともがハイレベルなプレーをしていたから、どちらにもチャンスはあったと思う」と振り返った。

 東京オリンピックで金メダルを獲得し、自信を付けてきたズベレフ。マリーからも勝利を挙げて、世代交代をさらに印象付けた。今大会では第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)、第2シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)も残っているので、覇権争いが熾烈になりそうだ。

 一方のマリーは、今回で7大会連続の出場。股関節の手術後、今は連戦を戦い抜く身体作りの期間という位置づけだが、それを有言実行している。試合を通してフィジカルを作り、完全復活を目指してほしい。

構成●スマッシュ編集部

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