海外テニス

「長い1年だった」錦織圭が腰痛のため今季終了を発表し、来季に向け抱負<SMASH>

中村光佑

2021.11.02

今年は東京五輪でルブレフから勝利を挙げてベスト8入りするなど、故障からの復帰に手ごたえを感じていた錦織。(C)Getty Images

 男子テニス世界ランク49位の錦織圭が腰痛により2021年シーズンを終了すると発表した。

 10月初旬に行なわれたインディアンウェルズで2回戦敗退を喫した錦織はその後、出場を予定していたウィーンとパリの欠場を表明。だが、その理由については明らかにしていなかったため、SNS上では多くのファンから心配の声が上がっていた。

 日本時間11月2日の未明に自身の公式アプリを更新した錦織は初めにエントリーしていた次週開催予定のストックホルム・オープンの欠場を発表した上で、「数週間前、サンディエゴ・オープンの開幕前に腰を負傷してしまい、それがずっと続いています」とシーズン終了を決断した経緯を報告。
 
 また、同投稿で錦織は右肩の負傷を経てツアー復帰を果たした21年シーズンを「長い1年だった」と振り返り、最後に来季に向けた抱負とファンへの感謝の言葉を綴った。

「2022年を素晴らしい年にするために、プレシーズンでしっかりと練習を行ないたいと思います。いつも応援ありがとうございます」

 自国開催となった7月の東京五輪ではシングルス・ダブルス共にベスト8へ進出した錦織。その直後に出場したシティ・オープンでは2019年のウインブルドン以来約2年ぶりとなる1大会4勝を挙げ、ベスト4へ進出。9月の全米オープンでは3回戦で世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)に敗れたものの、徐々に調子を上げていた。

 それだけにここでのシーズン終了は本人にとっても非常につらい決断であったことは間違いないだろう。だが、来シーズンでの完全復活へ向け、まずはしっかりと治療とリハビリに努めてもらいたいところだ。

文●中村光佑

【PHOTO】東京五輪での錦織圭の厳選ショット!
NEXT
PAGE
【画像】錦織が発表した今季終了のメッセージ