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海外テニス

「この変化は理想的」21歳以下の最終戦で試されたコーチングの新ルールに選手やコーチは好感触<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.11.11

練習中のアルカラス(左)とコーチで元世界1位のファン・カルロス・フェレーロ。(C)Getty Images

練習中のアルカラス(左)とコーチで元世界1位のファン・カルロス・フェレーロ。(C)Getty Images

 男子テニスツアーの21歳以下の最終戦、「Next Gen ATPファイナルズ」(11月9日~13日/イタリア:ミラノ/インドアハードコート/FIN)は、新しいルールを試す大会としても注目されている。注目を集める試みのひとつがコーチングだ。今までもヘッドフォンを通してなど様々な形でコーチとのやり取りを認めていたが、今大会はコーチングボックスから会話ができるようになったのだ。

 新ルールの適用に現場が反発するケースは絶えないが、今回のルール変更には、選手やコーチたちの感想では軒並み好印象といった様子だ。大会を運営する「ATPTour.com」がレポートしている。

 ブランドン・ナカシマは「自分のプレーについてコーチがすぐそばで意見を言ってくれるのはいいことです。コーチは何がうまくいっていて、何がうまくいっていないのかを教えてくれて、それが助けになりプレーに生かしました」と、好意的に考察。さらに頻繁にコーチボックスから声をかけていた、ホアン・マニュエル・セルンドロのコーチであるアンドレス・デラトーレ氏は、「他のスポーツではコーチは話したり参加したり、アドバイスを与えることができますが、テニスでは違いました。今日は(アドバイスすることが)とても自然に感じられました。この変化は理想的です」と、賛成の立場を示した。
 
 18歳のカルロス・アルカラスも、「これは素晴らしい取り組みだと思います。まったく違和感がありませんでした」と言う。彼のコーチは元世界1位のファン・カルロス・フェレーロ氏で、「リターンやミスしたボールについて、どうすればいいかを教えてくれました」とアドバイスが役立ったようだ。

 試合に負けたロレンツォ・ムゼッティもコーチングに対しては肯定的。「コーチングは好きだし、ATPツアーでも取り入れてほしい」と、ルールの変更を希望している。

 21歳以下の若い選手にとって、試合中にコーチから助言を得られることは、成長にもつながる上に、試合内容をよりよいものにするために役立つのだろう。コーチングがATPツアーの大会で正式にルールとして認められれば、コーチの役割はより大きなものになりそうだ。

構成●スマッシュ編集部

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