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海外テニス

「選手1名にポルシェが1台」ツアー最終戦に出場経験のある藤原里華さんが大会の特別感を明かす<SMASH>

保坂明美

2021.11.10

WTAファイナルズに青山修子/柴原瑛菜組(左から4番目)が出場。ドレスアップして撮影するところから普段とは違う雰囲気。(C)Getty Images

WTAファイナルズに青山修子/柴原瑛菜組(左から4番目)が出場。ドレスアップして撮影するところから普段とは違う雰囲気。(C)Getty Images

 今から19年前の2002年に、日本人ペアが女子テニスツアー最終戦に出場している。ダブルストップ選手の杉山愛さんと当時21歳の藤原里華さんのペアだ。

 藤原さんは2002年全豪オープンで浅越しのぶさんと組んで初めてグランドスラムに出場しベスト8入りすると、全仏オープンでは杉山愛さんと組んで4強。気づいたらチャンピオンシップス(現ファイナルズ)の出場権に近づいており、強行スケジュールをこなして出場権をつかみ取った。

 当時の会場となっていたステイプルズセンターに入った時は、「異次元の、レベルの違う大会なんだと感じたことを覚えています。照明も音響もNBAのスタジアムということもありかっこよかった」と、初めての世界に驚きの連続だった。

『レディース&ジェントルマン フロムジャパン リカ・フジワラ!』とアナウンスされ、音楽と共に照明に照らし出される。「この興奮と緊張感。この舞台に立つために今までの全てがあったんだなという感覚を味わったのはあれが最初で最後でした」。

 演出だけでなく、選手もVIP待遇だ。「望めば選手1名にポルシェが1台借りられました。私は当時免許を持っていませんでしたが、運転手も付けてくださったのには素直に驚きました」。
 
 会場には当然ながら、シングルスのトッププレーヤーたちも集結している。そこで21歳の藤原さんにとって良い経験になったのが、練習だったと言う。

「ジェニファー・カプリアティ選手と練習できました。雲の上の存在でもあったし、オリンピックチャンピオンでもある偉大なプレーヤーと打てたことは貴重でした。パワーや深さなど、受けたことのないボールばかりで、わずか30分でしたが、とても長く感じられました」と当時を振り返った。

 2002年から19年間、日本人ペアでの最終戦出場はなかったが、今年ついに、青山修子/柴原瑛菜組がその舞台に立つ。

 このペアについて藤原さんは、「優勝を積み重ねて、ペアとして悔しい負けも経験しての出場権獲得なので、1年で急上昇して出場できた私とは状況が全く違います。2人には経験値があり、対戦していないペアもいないでしょうし、データもあるかもしれません。そういうのを結集させて本当に楽しんでほしいと思います」とエールを送った。

 青山/柴原組は、テノチティトラン・グループで、他の3組とは実際に対戦経験がある。この経験を生かしていきたいところだ。そして藤原さんが感じた、興奮や感動を経験し、将来のプラスにしてほしい。

「WTAファイナルズ」は、11月10日~17日まで、メキシコ:グアダラハラで開催され、青山/柴原組は現地10日に、ダリヤ・ユラク/アンドレア・クレパッチ(クロアチア/スロベニア)と対戦する。

取材●保坂明美、構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】青山修子/柴原瑛菜組など、世界で戦う日本人女子テニスプレーヤーたち!

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