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【大学王座決定試合】東西対決は関東勢に軍配。慶應と早稲田が男子決勝に進み、宿命のライバル対決へ!<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.11.12

ダブルスで逆転勝ちを演じた慶大の藤原/羽澤(写真左2枚)、シングルスの流れを作った早大S4の渡部将伍(写真右)。写真:全日本学生テニス連盟

 大学日本一のチームを決める「全日本大学対抗テニス王座決定試合」(11月8日~13日/愛媛県総合運動公園)は11月12日に5日目を迎え、男子準決勝が行なわれた。慶應義塾大学(第1シード)対関西大学(第4シード)、早稲田大学(第2シード)対近畿大学(第3シード)の東西対決となり、いずれも関東勢の慶大と早大が勝って決勝に駒を進めた。

 慶大はダブルスで流れをつかんだ。D3白藤/下村、D2佐々木/成がストレートで連勝。D1羽澤/藤原はフルセットにもつれたが、同時に進んでいたS4伊藤竹秋が接戦をモノにすると、D1もファイナル6-4で競り勝ち、慶應が一気に4連勝で王手を掛ける。同時に進行したS3、S5、S6はいずれも一進一退の攻防となったが、S5白藤成が第1セットを落としながら逆転勝ちし、慶大の5勝目を挙げてチームの勝利を決めた。

 一方、早大はダブルスで近大の粘りに苦しめられた。3試合全てがフルセットにもつれ込む接戦となり、D3丹下/高畑、D2白石/池田は何とか勝利するも、D1畠山/増田は旗色が悪い。早大は先にS4渡部将伍が3勝目を挙げるが、D1はファイナル0-6で田口/河野に敗れてしまった。しかしここから早大はシングルス下位で層の厚さを見せた。S5高畑里玖が相手に2ゲームしか与えず勝利すると、S6池田朋弥も6-2、6-0で勝利。最後はサービスエースでチームの勝利を決めるポイントを挙げた。
 

 13日は男女とも慶大対早大の間で決勝が行なわれる。男子は早大が大会史上最多の16連覇に、慶大は昭和52年以来の王座優勝に挑む。1か月前の早慶戦では慶大が24年ぶりの勝利を飾っており、勝負の行方が注目される。女子は慶大が昭和41年以来2度目の優勝を、早大は2大会ぶり15回目の栄冠を懸け、ライバル対決に挑む。

◆男子準決勝結果(11月12日)

○慶應義塾大学[5-0]関西大学×
D1:○羽澤/藤原[4-6 6-4 6-4]松田/大植×
D2:○佐々木健吾/成[6-4 6-2]中村/清原幹太×
D3:○白藤/下村[6-2 6-2]山中瑠樹亜/平川暉人×
S1:藤原智也[not play]松田康希
S2:羽澤慎治[not play]大植駿
S3:○白藤成[5-7 6-3 6-4]高橋勇人×
S4:○伊藤竹秋[2-6 6-2 6-1]堀川莞世×
S5:下村亮太朗[6-3 5-5 打ち切り]中村秋河
S6:成耀韓[4-6 5-3 打ち切り]中基

○早稲田大学[5-1]近畿大学×
D1:×畠山尚/増田健吾[6-3 4-6 0-6]田口/河野○
D2:○白石/池田[0-6 6-3 6-4]松田/中屋敷勇人×
D3:○丹下/高畑[6-4 4-6 6-3]薮田司/平石瑛×
S1:丹下将太[not play]松田龍樹
S2:白石光[4-3 打ち切り]田口涼太郎
S3:小久保蓮[4-3 打ち切り]河野甲斐
S4:○渡部将伍[6-4 6-3]冷水悠人×
S5:○高畑里玖[6-1 6-1]宮田陸×
S6:○池田朋弥[6-2 6-0]新出悠月×

構成●スマッシュ編集部

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