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「自分のスタイルは貫いていきたい」プロに転向した望月慎太郎が契約発表会見で決意表明<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.12.15

左からヨネックス株式会社の廣川亘氏、望月慎太郎、盛田正明氏。写真:スマッシュ編集部

 今年の11月にプロに転向した元ジュニア王者の望月慎太郎が、12月14日にヨネックス株式会社との契約発表記者会見に登場した。

 ヨネックス株式会社の取締役、廣川亘氏は、「盛田ファンドでしっかり育てていただいた逸材で、日本テニス界の宝だと思っています」と望月を評価。ヨネックスのMade in Japanの良さを生かしてサポートしていくことをアピールした。

 アメリカのIMGアカデミーへのテニス留学を6年間サポートしてきた「盛田正明テニス・ファンド」の盛田正明氏は、「錦織や(西岡)良仁のようになるには、まともな努力ではできないと思います」とファンドの卒業生を例に挙げて、「慎太郎ならきっとやってくれると信じています。ぜひサポートしてあげてください」と日本のテニスファンに向けてメッセージを送った。

 盛田ファンドでテニス留学したジュニアは延べ28名おり、プロになる最後まで在籍したのは、錦織圭、西岡良仁、福田創楽、中川直樹に続く5人目。ウインブルドンジュニアに優勝し、すでにプロの大会に出場してランキングも377位にまで上げている望月への期待の大きさがうかがえる。

 望月は「試合より緊張しています」と慣れない契約発表の雰囲気を味わいながら、「6年間、盛田ファンドで貴重な経験をさせてもらいました。日本でやっていたら、ここにはいないと思うので感謝しています。その経験を生かしていきたいと思います」と感謝の気持ちを述べた。

 そして、将来的な目標として「トップ10。グランドスラムの高いところでプレーしたい」と宣言。来年については「トップ100に1年を通して入れるようになりたい」と明確に語った。
 
「自分のスタイルは貫いていきたいと思います。平均的な選手になるのは良くない。誰にでも勝てるものを持っていた方が勇気を出してやれます。気持ちの面で、競った試合に勝てる自信はあります。そこは強みだと思っています」

 語る言葉に力強さがある。目指すべき方向性は見えているようだ。

 そんな望月を支えるラケットが、今回の会見で同時に発表された「EZONE」シリーズの『100』。望月は、「ラケットにパワーがあります。身体が大きくないのでラケットがカバーしてくれます。ネットプレーでも使いやすいです」と信頼を寄せている。

 10代のうちに、どこまでランキングを上げられるかはその後のキャリアにも影響してくる。「目の前のことを全力でやる」気持ちを持ち続けて、日本テニス界のエースを受け継ぐ存在に成長してほしい。

構成●スマッシュ編集部

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