錦織圭のアメリカ留学をサポートした盛田正明テニスファンド(MMTF)のコーチとして、アメリカのIMGアカデミーに常駐し、日本のジュニアたちの成長を支えている山中夏雄氏。このコラムでは日本のトッププロたちが、いかにして成長してきたのか、日米テニス界の違いなどを教えてもらう。今回は望月慎太郎がプロ転向時に300位台にまで世界ランキングを上げることができた、大会出場の考え方について。
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ジュニアの頃から積極的に一般の大会に出るようにしていました。(望月)慎太郎が、初めてフューチャーズに出たのは15歳の時です。1回戦負けでしたが、15、16歳でまずはフューチャーズに出ておくことが大事です。
簡単には勝たせてくれないので、課題を持ち帰って練習することになります。フューチャーズは賞金も低く、ホテルも良くはありません。そういうことを経験し、早くこのレベルから抜けたいと本人が思うようにもなります。
16歳の内にチャレンジャーにも出場し、さらに上のレベルの選手と対戦しました。この時、「意外に自分もできるぞ」という感覚も生まれます。普段の練習から、このレベルの選手と打てる機会があれば、練習と試合がリンクして、「できる」という感触をつかめます。そして、チャレンジャーの方が高待遇なので、よりこの舞台でプレーしたいとも思うわけです。
17歳の時にはATPツアー250のシンガポール大会の本戦にワイルドカードで出場しました。この時のランキングは639位。なぜツアーに出ることができたのか、舞台裏をお話します。
数週間前からエジプトのフューチャーズに出場していましたが、シンガポール大会の予選にもエントリーしていました。コロナ禍ということもあり、ウィズドローが多かったので、出場の可能性があるかもという期待を抱いていました。
明日エジプトを出発しなければシンガポールの予選サインインに間に合わないという日、フューチャーズ1回戦に負けたため、急いで荷造りをしてその日の夜に空港に向かいました。この時はまだ、予選のドローには入れていません。しかし、可能性に賭けて行くことにしたのです。
シンガポールの空港に着いた時は、予選2番アウトで、PCR検査を受けてホテルで待っていた時にとうとう予選に入れました。明日が試合というハードスケジュールでしたが、プロになればよくあることなのでこれも経験です。
そうしていると、大会側が本戦ワイルドカードを出してくれるという連絡が来ました。ウインブルドンジュニア優勝という成績もあったと思いますが、ここまできた行動力も加味されたと思います。
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ジュニアの頃から積極的に一般の大会に出るようにしていました。(望月)慎太郎が、初めてフューチャーズに出たのは15歳の時です。1回戦負けでしたが、15、16歳でまずはフューチャーズに出ておくことが大事です。
簡単には勝たせてくれないので、課題を持ち帰って練習することになります。フューチャーズは賞金も低く、ホテルも良くはありません。そういうことを経験し、早くこのレベルから抜けたいと本人が思うようにもなります。
16歳の内にチャレンジャーにも出場し、さらに上のレベルの選手と対戦しました。この時、「意外に自分もできるぞ」という感覚も生まれます。普段の練習から、このレベルの選手と打てる機会があれば、練習と試合がリンクして、「できる」という感触をつかめます。そして、チャレンジャーの方が高待遇なので、よりこの舞台でプレーしたいとも思うわけです。
17歳の時にはATPツアー250のシンガポール大会の本戦にワイルドカードで出場しました。この時のランキングは639位。なぜツアーに出ることができたのか、舞台裏をお話します。
数週間前からエジプトのフューチャーズに出場していましたが、シンガポール大会の予選にもエントリーしていました。コロナ禍ということもあり、ウィズドローが多かったので、出場の可能性があるかもという期待を抱いていました。
明日エジプトを出発しなければシンガポールの予選サインインに間に合わないという日、フューチャーズ1回戦に負けたため、急いで荷造りをしてその日の夜に空港に向かいました。この時はまだ、予選のドローには入れていません。しかし、可能性に賭けて行くことにしたのです。
シンガポールの空港に着いた時は、予選2番アウトで、PCR検査を受けてホテルで待っていた時にとうとう予選に入れました。明日が試合というハードスケジュールでしたが、プロになればよくあることなのでこれも経験です。
そうしていると、大会側が本戦ワイルドカードを出してくれるという連絡が来ました。ウインブルドンジュニア優勝という成績もあったと思いますが、ここまできた行動力も加味されたと思います。
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