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海外テニス

青山修子/柴原瑛菜が全豪ベスト4進出!頂点を目指すエネルギーは“二人の化学反応”<SMASH>

内田暁

2022.01.26

第2シードとして参戦する全豪オープンのダブルスで準決勝へと駒を進めた青山修子/柴原瑛菜組。(C)Getty Images

第2シードとして参戦する全豪オープンのダブルスで準決勝へと駒を進めた青山修子/柴原瑛菜組。(C)Getty Images

 青山の鋭いボレーが試合に終止符を打った時、柴原は両手を突き上げながら、ゆっくりパートナーに歩み寄った。

 飛び跳ね、叫ぶわけではない。ラケットを落とし喜ぶわけでもない。

 勝利を確認するように固くハグを交わす姿に、グランドスラム・ベスト4という高みすら、もはや定位置であるかのような風格が漂っていた。

 事実、全豪オープンの青山修子/柴原瑛菜組は、第2シードの肩書を背負いコートに立っている。

 グランドスラムに次ぐ格付けのマイアミ・オープンを制し、年末のWTAファイナルにも出た二人にとって、目指すは「グランドスラムの優勝」。その意味では準決勝進出すらも、今や、淡々と受け止めるべき結果なのかもしれない。

 年齢で10歳、身長で16センチ、生まれ育った地に日米の開きがある“青柴ペア”の強みは、雑駁にいってしまえば、対照的とも言える個性が生み出す化学反応にこそある。

 10年以上のツアー転戦歴を持つ青山は、多くの選手の特性を知り尽くした上で、前衛での俊敏な動きと精緻なボレーに磨きを掛けてきたダブルス職人。

 一方、20歳で名門UCLAを休学しプロに転向した柴原は、豪快なスマッシュや、日本人女子選手には珍しいキックサーブなども得手とする、スケール感の大きなテニスが持ち味だ。
 
 今大会での勝ち上がりでも、そんな二人の特性が存分に発揮された。

 初戦では、立ち上がりでチャンスを逃し第1セットを落とすも、柴原は「取れなかったのは残念だけれど、チャンスがあるのは良いこと」とポジティブに捉えた。
 
 その隣で青山は、「チャンスが取れなかったのは、動きやストロークなどに積極性が出せていなかったから」と分析し、柴原に助言を与えていく。結果的にはやや苦しんだこの初戦を得たことで、勢いも得ただろう。3回戦では、ダブルスの名手のズボナレワとクズモワ相手に痺れる接戦を競り勝ったことで、自信と勝ち癖も獲得した。

 それら勝ち上がりの結実として、準々決勝ではマルティッチ/ロジャーズ相手に、危機を切り抜けチャンスをものにし、結果的には6-1、6-4の完勝をつかみ取る。
 
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