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海外テニス

不屈の男デルポトロが約2年半ぶりにツアー復帰!ティームは手の痛みで復帰を見送り<SMASH>

中村光佑

2022.02.01

ツアー復帰が決まったデルポトロ(左)と、復帰の見送りを決めたティーム。(C)Getty Images

ツアー復帰が決まったデルポトロ(左)と、復帰の見送りを決めたティーム。(C)Getty Images

 右ヒザのケガで約2年半以上にわたって戦列を離れていた男子テニス元世界ランク3位のホアン・マルティン・デルポトロ(アルゼンチン)。その彼が2月7日から母国で開かれる「アルゼンチン・オープン」(2月7日~13日/アルゼンチン:ブエノスアイレス/クレーコート/ATP250)で正式にツアーへ復帰することが明らかになった。スペインのテニス専門メディア『Punto de Break』が報じている。

 2019年6月に右ひざを負傷して以降、大会には出場していなかったデルポトロだが、4度の手術とリハビリを経てコート練習に復帰。昨年には自身のSNSで快音を立てながらヒッティングをする姿を度々公開するなど、完全復活に向けた準備が着実に整いつつあることをアピールしていた。また、今年の1月末には自国のテニスクラブで同郷のトッププレーヤーであるディエゴ・シュワルツマン(世界14位)とも本格的なポイント練習を行なったという。

 そんな不屈の男がようやく待望のカムバックを果たすことになったようだ。『Punto de Break』によると、このほどデルポトロはブエノスアイレス大会のワイルドカード(主催者推薦)を獲得。さらに現段階では2月14日にブラジル・リオデジャネイロで開催される「リオ・オープン」(ATP500/クレーコート)にもワイルドカードでの出場を予定している。依然として右ヒザの状態は気になるところだが、2大会とも予定通り参戦できるとなればファンからも大きな注目を浴びることになるだろう。
 
 一方で心配なニュースも飛び込んできた。2021年6月のマヨルカ選手権で右手首を負傷して以降長期の戦線離脱を強いられているドミニク・ティーム(オーストリア/37位)がツアー復帰を予定していた「コルドバ・オープン」(1月31日~2月6日/アルゼンチン:コルドバ/クレーコート/ATP250)の欠場を大会開幕直前に表明したのだ。

 なお、コルドバ大会の公式SNSで公開されたメッセージ動画を通じ、ティームは出場を取りやめた理由を以下のように説明している。

「ここ数日、拳の間に小さなケガを負ってしまって、靭帯に少し負担がかかっています。右手首は全く問題ありませんが、手に痛みがあって練習もできないので、欠場することにしました」

 それでも最後にティームは「ここコルドバでは、温かく迎えてくださってありがとうございました」とファンへの感謝のコメントを寄せ、「とても悲しいですが、100%良くなったら戻ってくるつもりです」と前向きな言葉も残した。非常につらい時期が続いていることは間違いないが、ケガを長引かせないためにもしっかりと治療に励んでもらいたいところだ。

文●中村光佑

【連続写真】足の力を存分に活用する、ティームのスピンサービス
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