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海外テニス

世界137位でツアー2戦目の新星が12位のシャポバロフから金星「もちろん興奮しているよ」と語るレヘチュカとはどんな選手?<SMASH>

中村光佑

2022.02.10

ツアーレベルの本戦は先月の全豪に続いて2回目という20歳のレヘチュカ(右)が、シャポバロフ(左)を破る番狂わせを演じた。(C)Getty Images

ツアーレベルの本戦は先月の全豪に続いて2回目という20歳のレヘチュカ(右)が、シャポバロフ(左)を破る番狂わせを演じた。(C)Getty Images

 男子テニス界にまた1人、新星が現れた。現在開催中の「ABN AMROワールドテニス」(2月7日~13日/オランダ・ロッテルダム/インドアハードコート/ATP500)、現地8日に行なわれたシングルス1回戦で、世界ランク137位のイジ・レヘチュカ(チェコ/20歳)が同12位のデニス・シャポバロフ(カナダ)を6-4、6-4のストレートで破るアップセットを起こしたのだ。

 先月の全豪オープンでグランドスラム本戦デビューを果たしたばかりのレヘチュカ。予選を勝ち上がった今大会が自身2度目のツアー本戦だったが、自己最高10位のシャポバロフを相手に序盤からネットプレーを織り交ぜた積極的な攻撃で主導権を握り、第1セットを奪取。第2セットでは気持ちを切り替えて攻めるシャポバロフに押される場面も見られたものの、堂々としたプレーで計2度のブレークに成功。1時間31分で金星を挙げた。

 試合後の記者会見で「彼(シャポバロフ)は世界12位だから、もちろんタフな一戦になることはわかっていたよ。彼のようなタイプの選手と戦うのは簡単なことではない」と謙虚に振り返ったレヘチュカ。そして「自分のパフォーマンスにとても満足している。もちろん興奮しているよ」と、ツアー本戦初白星に喜びをあらわにした。
 
 期待の新星は、自身の生い立ちにも言及。全国レベルで活躍していた祖母が姉にテニスを教えていたため、幼い頃から自然とテニスに触れ、3歳でラケットを手にしたという。

「僕はとてもスポーティーな少年時代を過ごしていたと言えるだろうね。他のスポーツも色々やってみたんだ。でも僕にはテニスしかなかった。結局テニスを選んで、もちろん後悔することは何もない」と語った。

 初戦を突破したレヘチュカは現地10日に行なわれる2回戦で地元勢のボティック・ファン・デ・ザンツフープ(51位)と対戦する。「今日のような試合をできるだけ多くこなして、どんどん上に上がっていきたい」と意気込むチェコテニス界のニューカマーのさらなる躍進を期待したい。

文●中村光佑
 
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