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海外テニス

「悪夢のような経験だ」大坂なおみの涙の敗退に各国メディアも反応!米紙は「たったひとつの野次に耐え切れず」と分析

THE DIGEST編集部

2022.03.14

涙をぬぐって会場を去った大坂。スタンドからはスタンディングオベーションが送られたが、彼女はうつむいたままだった。(C)Getty Images

涙をぬぐって会場を去った大坂。スタンドからはスタンディングオベーションが送られたが、彼女はうつむいたままだった。(C)Getty Images

 心無い野次を受け、涙した大坂なおみ。その悲痛な姿が小さくない反響を呼んでいる。

 騒動の発端となったのは、現地時間3月12日に行なわれた「BNPパリバ・オープン」(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、WTA1000)の女子シングルス2回戦。第21シードのポリーナ・クデルメトワ(ロシア)と対峙した大坂が、立ち上がりでブレークを許した第1ゲーム終了後だった。

「ナオミ、あなた最低!」

 観客席から飛んできた野次を耳にした大坂は思わず涙。試合後に本人は「前にも罵声を浴びたことがある。だから、その言葉自体は気にはならなかった」と明かしたが、主審に試合の中断を持ち掛けるなど、元大会女王の動揺は火を見るより明らかだった。

 荒ぶる感情を抑えながら、懸命にプレーを続行した大坂。それでもクデルメトワの攻撃を抑えきれなかった24歳は、0-6、4-6でストレート負けを喫した。

 2021年にメンタルヘルスの問題を告白した大坂は、今年1月に復帰したばかりだった。それだけに野次を受け、動揺を隠しきれなかった彼女の姿は、各国メディアでも報道されている。

 米紙『NY Times』が「明らかにこれまでとは状況は異なっていた。会場の大多数のファンは、オオサカを支持していた」とレポート。そのうえで「だが、たったひとつの野次に彼女は耐え切れずに、大会から去ることになった」と伝えた。

 また、欧州でもショッキングな敗退劇は話題が沸騰している。フランス紙『Ouest France』は「過去数か月もの間、精神不安の問題に悩まされてきたオオサカは、インディアンウェルズで悪夢のような経験をした」と描写。さらにオランダ紙『Algemeen Dagblad』も「スタンドからの侮辱的な言葉を受けたオオサカは、目に見えて動揺してしまった」と記している。

 試合後には涙をぬぐいながら、下を向いて会場を去った大坂。いまは、彼女がふたたびコートに戻ってくることを願うばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部

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