相手のリターンを鋭くボレーで叩き込むと、拳を振り上げながら身体を翻し、飛び跳ねるパートナーと固くハグを交わした。
WTA1000の「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ)で、2年連続の準決勝進出。ただ、コロナ禍の影響で開催時期が異なった昨年の同大会とは、パートナーも、そしてチーム内の役割も異なるなかで勝ち取ったベスト4だ。
インディアンウェルズまで、車で2時間ほどの町で育った柴原瑛菜にとって、ここは最大の“ホーム”である。
準々決勝の相手は、人気者のガウフ/マクナリーだったため、応援の数ではやや引けを取った。それでも、聞きなれた友人たちの熱い声援は耳に届くし、「エナジー(エネルギー)になった」という。
今大会のパートナーは、6歳年長でラスベガス育ちのアジア・ムハンマド。「友だちだし、何度も対戦してきた」仲だが、ダブルスを組むのはこれが初めて。「彼女は固定のパートナーが居たので無理だと思っていたけれど、向こうから声を掛けてくれた」ため、実現した仲良しペアだ。
178センチの長身でサーブとストロークが武器のムハンマドは、これまで組んできた青山修子とは正反対のプレースタイル。
「パートナーのプレースタイルに、自分もアジャストしなくてはいけない。青山さんは前で動いてくれるので、わたしは後ろで頑張ろうと思ってきた。でもわたしとアジア(ムハンマド)だったら、わたしが前で決めなくてはという感じで、そこは気にしてやっています」
パートナーの変更により、変化を求められた自身のプレー。ただその変化は、柴原にとって「楽しいチャレンジ」だという。
「わたし、ジュニアのときは前で動く方だったので、今週、その頃のメモリーが戻ってきた感じで。気持ちいいです、フレッシュで!」
若返った気分――?
そうたずねると、「はい、ボレーを決めるのは楽しいです」と、満面の笑みが返ってきた。
過去3年パートナーだった青山と全豪オープン以降組んでいないのは、柴原がシングルスに比重を置くと決断したため。現在の柴原のシングルスランキングは、531位。シングルスの主戦場はITF大会になるため、ペアを固定しツアーを回りたい青山とは、一旦袂を分かつ形となった。
WTA1000の「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ)で、2年連続の準決勝進出。ただ、コロナ禍の影響で開催時期が異なった昨年の同大会とは、パートナーも、そしてチーム内の役割も異なるなかで勝ち取ったベスト4だ。
インディアンウェルズまで、車で2時間ほどの町で育った柴原瑛菜にとって、ここは最大の“ホーム”である。
準々決勝の相手は、人気者のガウフ/マクナリーだったため、応援の数ではやや引けを取った。それでも、聞きなれた友人たちの熱い声援は耳に届くし、「エナジー(エネルギー)になった」という。
今大会のパートナーは、6歳年長でラスベガス育ちのアジア・ムハンマド。「友だちだし、何度も対戦してきた」仲だが、ダブルスを組むのはこれが初めて。「彼女は固定のパートナーが居たので無理だと思っていたけれど、向こうから声を掛けてくれた」ため、実現した仲良しペアだ。
178センチの長身でサーブとストロークが武器のムハンマドは、これまで組んできた青山修子とは正反対のプレースタイル。
「パートナーのプレースタイルに、自分もアジャストしなくてはいけない。青山さんは前で動いてくれるので、わたしは後ろで頑張ろうと思ってきた。でもわたしとアジア(ムハンマド)だったら、わたしが前で決めなくてはという感じで、そこは気にしてやっています」
パートナーの変更により、変化を求められた自身のプレー。ただその変化は、柴原にとって「楽しいチャレンジ」だという。
「わたし、ジュニアのときは前で動く方だったので、今週、その頃のメモリーが戻ってきた感じで。気持ちいいです、フレッシュで!」
若返った気分――?
そうたずねると、「はい、ボレーを決めるのは楽しいです」と、満面の笑みが返ってきた。
過去3年パートナーだった青山と全豪オープン以降組んでいないのは、柴原がシングルスに比重を置くと決断したため。現在の柴原のシングルスランキングは、531位。シングルスの主戦場はITF大会になるため、ペアを固定しツアーを回りたい青山とは、一旦袂を分かつ形となった。