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海外テニス

グランドスラム6度優勝のベッカーが破産を巡る裁判で有罪判決。最大で禁錮7年の可能性<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.04.11

過去にはジョコビッチのコーチも務めていたベッカーだが…。(C)Getty images

過去にはジョコビッチのコーチも務めていたベッカーだが…。(C)Getty images

 男子テニス元世界ランク1位のボリス・ベッカー氏(ドイツ)が、8日にロンドンで行なわれた自身の破産を巡る陪審裁判にて、有罪判決を言い渡された。

 2012年からイギリスに居住しているベッカーは、2017年に破産宣告を受けた後、現役時代に獲得したトロフィー9個やメダルなどの資産を引き渡さなかったとして破産法の下で24件の罪に問われていた。

 ロンドンのサザーク裁判所で行なわれた裁判の冒頭では、デボラ・テイラー判事から12人の陪審員へ「あなた方は、聞いたこともないような、世間の目に触れることのないような人と同じように、彼(ベッカー氏)を裁かないといけません」と、ベッカー氏の有名ぶりを無視するように言い伝えられた。
 
 また、ベッカー氏は陪審員に対し、キャリアを通して獲得した5000万ドル(約62億円)は、2001年の最初の妻との離婚にかかった慰謝料や子どもへの養育費の支払い、さらにロンドン南西部のウインブルドンに借りた月2万2000ポンド(約356万円)の自宅に費やされたと語り、1999年の引退後は収入が「劇的に減少してしまった」と説明した。

 陪審員団はベッカー氏に関して、トロフィーなどを引き渡さなかったとする9件や、150万ユーロ(約2億2800万円)以上の財産を隠蔽したとする7件などについては無罪としたが、財産開示の不履行と債務隠しの2件など計4件については有罪と判断。

 判決は4月29日に言い渡される予定だが、最大で禁錮7年の実刑判決を受ける可能性がある。

構成●スマッシュ編集部

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