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国別対抗戦で日本が韓国を破りプレーオフ進出決定!「もう一度ワールドグループに行けるチャンスをもらえた」と指揮官歓喜<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.04.16

思わぬ苦戦を強いられるも最後は自力で日本に勝利を引き寄せた青山修子(写真左端)と柴原瑛菜のダブルスペア。写真提供:公益財団法人日本テニス協会

 女子テニスの国別対抗戦「2022ビリー・ジーン・キング・カップ」(BJK杯)のアジア/オセアニア・グループ1部が、4月12日から16日にわたりトルコのアンタルヤで開催。大会4日目となる4月15日、日本は韓国と対戦して2-1で勝利。この結果、今年11月に開催されるプレーオフへの進出を決めた。

 先陣を切ったのはインドネシアとニュージーランド戦で連勝している好調の内島萌夏(世界ランキング208位)。「今日も昨日に続き自分らしいテニスが最初からでき、タフな相手でしたが最後まで自分のやるべきことに集中してプレーができました」と振り返る内島は、韓国のパク・ソヒョン(343位)を攻撃的なテニスで寄せ付けず。幸先よく1勝目を挙げる。

 だが、第2試合に出場したエースの本玉真唯(129位)が苦戦。多彩なショットを繰り出すチャン・スジョン(145位)に対してゲームの流れをつかめず敗れ、日本は1勝1敗。勝負の行方は、青山修子(複8位)/柴原瑛菜(複7位)のダブルスに託される。
 

「相手がどんなプレーをするのかわかりにくかったんですが、二人でどうすれば勝てるか考えながらプレーしました」という柴原。日本ペアはハン・ナレ(複144位)/キム・ナリ(複672位)組に対してミスを重ね、第1セットを失う苦しい展開に。

 だが、ダブルスでは世界トップ10に名を連ねる二人。相手に先行されても「ファーストセットは相手のペースにうまくやられましたが、少しずつ修正してしっかり相手と打ち合うというベースに戻して少しずつ流れが良くなった」(青山)と冷静に対応。逆転で韓国ペアを下して日本チームに勝利を呼び込んだ。

 試合後、日本の土橋登志久監督は「本当にうれしく思っています。勝つと負けるのでは違いますし、もう1回ワールドグループへ行くチャンスをもらえるわけですから、そこに向けて、まずは(明日の)中国戦をもう一度戦って次に備えたいと思います」と語った。

 アジア/オセアニア・グループ1部には、6カ国が出場(日本、中国、インド、インドネシア、韓国、ニュージーランド)。総当たりリーグ戦を行ない、上位2チームがプレーオフに進出できる。今回は日本とともに4連勝を記録している中国がプレーオフへの切符を手にしている。日本はその中国と大会最終日の16日(現地)に対戦する。

【15日の日本対韓国の結果】
[第1試合]〇内島萌夏(208位)6-1、6-3●パク・ソヒョン(343位)
[第2試合]●本玉真唯(129位)2-6、2-6〇チャン・スジョン(145位)
[第3試合]〇青山修子(複8位)/柴原瑛菜(複7位)組4-6、6-2、6-3●ハン・ナレ(複144位)/キム・ナリ(複672位)組
※カッコ内はWTA世界ランク

構成●スマッシュ編集部

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