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今季クレー初戦に臨んだ大坂なおみが好発進。前週優勝のポタポワを下して2回戦へ!<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.04.30

マドリード・オープン1回戦でポタポワにストレート勝ちした大坂なおみ。クレーでも危なげない戦いぶりを見せた。(C)Getty Images

 女子テニスツアー「マドリード・オープン」(4月28日~5月7日/スペイン・マドリード/クレーコート/WTA1000)は現地4月29日にシングルス1回戦が行なわれ、ワイルドカード(主催者推薦)出場の大坂なおみ(世界ランキング36位)が登場。予選勝者のアナスタシア・ポタポワ(ロシア/78位)に6-3、6-1のストレートで勝利し、2回戦にコマを進めた。

 大坂にとって今大会は「マイアミ・オープン」(3月22日~4月3日)以来、約1か月ぶりの実戦で、クレーでのプレーは今季初めて。しかも相手のポタポワは先週のイスタンブール大会(クレー/WTA250)でキャリア初タイトルを手にしたばかりで、勢いに乗っている21歳だ。今回が初顔合わせということもあり、油断できない相手であった。

 試合は互いに強力なサービスとストロークで押して第1セット2-2までキープし合うが、第5ゲームで大坂のサービスの精度が落ちたところで、ポタポワが先手を取って攻撃しブレーク。しかし大坂もすぐ修正し、深いリターンでプレッシャーをかけてブレークバックする。

 これでリズムを掴んだ大坂は、第8ゲームで強気のリターンでポタポワを押し込み、連続ブレークに成功。続く自分のサービスゲームをきっちりキープし、6-3で第1セットを先取した。
 
 第2セットに入ると大坂はさらに加速する。ラリー戦で先にコーナーに強打を叩き込み、ウイナーを量産するとともに、ポタポワのバランスを崩してミスも引き出す。第1ゲームでいきなりブレークを奪うと、第5ゲームでもブレークし、自身のサービスは確実にキープしてリードを拡大した。

 第7ゲームでもブレークした大坂は、6-1で第2セットを奪い、そのまま勝利を手にした。試合時間が1時間1分の完勝だった。

 昨年の全仏オープン以来のクレー大会で、難敵を下し好発進した大坂。大会前には「クレーコートでのプレーを想定し、いくつか変更したことがある」と自信ありげに語っていたが、どうやらそれは功を奏しているようだ。

 2回戦では第13シードのアナスタシア・パブリチェンコワ(ロシア/15位)とサラ・ソリベストルモ(スペイン/47位)の勝者と顔を合わせる。過去の対戦成績はパブリチェンコワ、ソリベストルモのいずれとも大坂が2勝1敗でリード。共にクレーを得意とする強敵だが、クレー攻略のヒントを得た大坂がこのまま突っ走るか注目だ。

構成●スマッシュ編集部

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