男子テニスツアー「BMWオープン」(4月25日~5月1日/ドイツ:ミュンヘン/クレーコート/ATP250)は現地5月1日にシングルス決勝が行なわれ、世界ランク70位で19歳のホルガー・ルネ(デンマーク)が同40位のボティック・ファンデザンツフープ(オランダ)と対戦。第1セットの第7ゲーム終了時にファンデザンツフープが途中棄権を申し入れ、ルネがツアー初タイトルを獲得した。
今大会にワイルドカード(主催者推薦)で出場したルネは2回戦で世界3位のアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)をストレートで破るという番狂わせを起こすと、その後も快進撃を続けて自身初のツアー決勝へと進出。1回戦から失セット数0と19歳とは思えない安定したプレーで勝ち上がってきた。
同じくキャリア初のツアー決勝へと駒を進めたファンデザンツフープとの優勝決定戦。ルネは先にブレークを喫して1-4とリードを許すも、粘りのプレーで第6、7ゲームを連取し、お互い一歩も譲らない展開に。
するとここで「呼吸が苦しい」と訴えたファンデザンツフープがコートを離れ、試合は一時中断。数分間のメディカルタイムアウトを経て再開されたものの、結局ファンデザンツフープが途中棄権を表明し、ルネの初優勝が決まった。
試合後のオンコートインタビューでは「決勝戦の勝ち方としては最悪なものなのかもしれないね」と複雑な心境を明かしたルネ。そして「彼がベストを尽くし、早く回復することを祈るだけだ。我々は皆、彼がすぐにコートに戻ってくることを望んでいる」と無念の準優勝に終わったファンデザンツフープを気遣った。
その一方で今大会の台風の目となったデンマークテニス界の新鋭は今回の優勝に大きな喜びを感じているようだ。
「もちろん、すごくうれしいよ。この1週間を振り返ってみると、なんという1週間だったことか。信じられないようなテニスができたし、本当に戦い抜いたんだ。ここミュンヘンでプレーし、このような素晴らしい観衆の前で初のATPタイトルを獲得できて、本当にこれ以上望むべきものはないよ」
ここ最近は続々と将来性豊かな若手が台頭している男子テニス界。この優勝を皮切りに、ルネにも今後の更なる活躍を期待したいところだ。
文●中村光佑
【PHOTO】全仏オープン2021で活躍した男子選手たちの厳選PHOTOを一挙公開!
今大会にワイルドカード(主催者推薦)で出場したルネは2回戦で世界3位のアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)をストレートで破るという番狂わせを起こすと、その後も快進撃を続けて自身初のツアー決勝へと進出。1回戦から失セット数0と19歳とは思えない安定したプレーで勝ち上がってきた。
同じくキャリア初のツアー決勝へと駒を進めたファンデザンツフープとの優勝決定戦。ルネは先にブレークを喫して1-4とリードを許すも、粘りのプレーで第6、7ゲームを連取し、お互い一歩も譲らない展開に。
するとここで「呼吸が苦しい」と訴えたファンデザンツフープがコートを離れ、試合は一時中断。数分間のメディカルタイムアウトを経て再開されたものの、結局ファンデザンツフープが途中棄権を表明し、ルネの初優勝が決まった。
試合後のオンコートインタビューでは「決勝戦の勝ち方としては最悪なものなのかもしれないね」と複雑な心境を明かしたルネ。そして「彼がベストを尽くし、早く回復することを祈るだけだ。我々は皆、彼がすぐにコートに戻ってくることを望んでいる」と無念の準優勝に終わったファンデザンツフープを気遣った。
その一方で今大会の台風の目となったデンマークテニス界の新鋭は今回の優勝に大きな喜びを感じているようだ。
「もちろん、すごくうれしいよ。この1週間を振り返ってみると、なんという1週間だったことか。信じられないようなテニスができたし、本当に戦い抜いたんだ。ここミュンヘンでプレーし、このような素晴らしい観衆の前で初のATPタイトルを獲得できて、本当にこれ以上望むべきものはないよ」
ここ最近は続々と将来性豊かな若手が台頭している男子テニス界。この優勝を皮切りに、ルネにも今後の更なる活躍を期待したいところだ。
文●中村光佑
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