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海外テニス

元GS王者同士の好カードはマリーに軍配! 敗れたティームに「彼はまた素晴らしいボールを打てる」とエール<SMASH>

中村光佑

2022.05.03

共に故障を乗り越えてカムバックしたグランドスラム優勝経験者同士がマドリード・オープン1回戦で激突。マリー(右)がティーム(左)にストレートで勝利した。(C)Getty Images

共に故障を乗り越えてカムバックしたグランドスラム優勝経験者同士がマドリード・オープン1回戦で激突。マリー(右)がティーム(左)にストレートで勝利した。(C)Getty Images

 現在開催中の男子テニスツアー「マドリード・オープン」(5月1日~8日/スペイン・マドリード/クレーコート/ATP1000)は現地5月2日にシングルス1回戦が行なわれ、元世界王者のアンディ・マリー(イギリス/現78位)が登場。元3位のドミニク・ティーム(オーストリア/現91位)との注目の初戦を6-3、6-4のストレートで制し、2回戦へ駒を進めた。

 長らく臀部のケガに悩まされながら2度の大手術とリハビリを経てツアー復帰を果たしたマリーは、今年2月に今季のクレーシーズン全大会を欠場すると表明していたが、一転して過去2度の優勝を誇るマドリード大会へワイルドカード(主催者推薦)で出場。

 今年3月末に右手首のケガからツアー復帰を果たしたばかりのティームとは今回が5度目の顔合わせで、対戦成績は2勝2敗と互角だが、直近の19年チャイナ・オープン(中国・北京/ハード/ATP500)準々決勝ではマリーがストレートでティームに敗れていた。

 今大会屈指の好カードとなったこの日の1回戦は、マリーが第6ゲームで先にブレークを奪い、そのリードを守り切って第1セットを先取する。

 迎えた第2セットはマリーが第2ゲームで3度ブレークポイントを握られるも何とかここを凌ぎ切り、直後の第3ゲームでブレークに成功。その後は安定したプレーを披露し、1時間42分で勝利を収めた。
 
 マリーのクレー大会での勝利は錦織圭(現66位)を撃破した17年全仏オープン準々決勝以来約5年ぶりのこと。試合後のオンコートインタビューでは「楽しめたよ。ここに来る前に本当に一生懸命準備したんだ。僕は一生懸命戦って、良いパフォーマンスをしたかった。今日はそれができたと思う。ここ数週間は身体の調子も良かったけど、今夜は動きも良く、とても良い試合ができたと思う」 と喜びを表現した。

 その一方で自身のつらい経験を踏まえつつ、復帰途上にあるティームを気遣う言葉を残した。

「カムバックは非常に難しいものだ。彼は最初にケガをしてからその過程で幾つかの失敗を経験した。精神的にも自信を持てるようになるには時間がかかるだろうし、ボールに対して完全に加速しながら打つこともできない。僕も20歳の時に手首を痛めたことがあるが、とても大変だった。再びフォアハンドの感覚をつかめるようになるまでに時間がかかったね」

「彼は手首をよく使うし、トップスピンを多用する。時間がかかるのは当然だが、彼はまだ素晴らしいボールを打つことができる。サービスもいいし、動きもいい。ただ単に時間がかかるだけだよ」

 初戦を突破したマリーは2回戦で第14シードのデニス・シャポバロフ(カナダ/16位)と対戦する。完全復活へ向けてさらなる自信を得るためにも、マリーには今大会での上位進出を期待したい。

文●中村光佑

【連続写真】足の力を存分に活用する、ティームのスピンサービス
 
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